NHKブックス<br> 哲学者たちのワンダーランド―デカルト・スピノザ・ホッブズ・ライプニッツ (改版)

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哲学者たちのワンダーランド―デカルト・スピノザ・ホッブズ・ライプニッツ (改版)

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912911
  • NDC分類 133
  • Cコード C1310

出版社内容情報

一匹狼たちの、自由きわまりないラディカルな思考!

■なぜ十七世紀か
「……申し訳ないが、十七世紀は私のお気に入りなのである。とりわけ、デカルト、スピノザ、ホッブズ、ライプニッツ。これだけスケールの大きい哲学者がどっと輩出する時代というのはそうざらにはない。あの時代、哲学は今よりずいぶん無頼であったような気がする。今あげたビッグネームのうち、だれひとり大学教授はいない。デカルトはオランダ中を引っ越しし回り、スピノザはユダヤ教団から破門されて天涯孤独。ホッブズは亡命先パリから本国の革命の行く末をうかがい、ライプニッツはヨーロッパのあちこちを飛び回って席が暖まることもない。彼らはみな多かれ少なかれガリレオの近代科学にコミットし、神学部からにらまれ、知的世界でさながら一匹狼のように生きた。こういう荒々しいというか、野方図というか、そういうところに彼らの哲学の魅力がある。」
(本文より)

序章 世界の底が抜けたとき
1章 デカルト  確実性に取り憑かれて/不可能に出会う/心身問題とその彼方/...
2章 スピノザ  「現実」を作る/精神は自分の外にある/敬虔なるマキャベリスト/...
3章 ホッブズ  哲学はシミュレーション/契約の論理/約束という暴力/...
4章 ライプニッツ   スピノザの崖っぷちから引き返す/ここが最善世界であるかのように/...
終章 十七世紀は終わらない

内容説明

刺激的な「近世合理哲学」入門!十七世紀、科学の勃興と共に哲学は「注釈」であることをやめ、それぞれ単独で展開される「プロジェクト」となった―。本書は、従来「心身二元論」「汎神論」「社会契約論」「モナド論」などの学説とともに紹介されてきた四人のビッグネームを、一貫した視点でまとめあげた画期的な哲学書の復刊である。彼らの哲学の根底に不気味な「無限」が横たわっていると見て、「偶然/必然」「可能/不可能」という「様相」で四人を特徴づけ、ラディカルな思考の筋道を親しみやすい語り口で明らかにする。新たに著作索引を付した、魅惑的な「理性の哲学」への招待!

目次

世界の底が抜けたとき
1部 デカルト―私はある、私は存在する
2部 スピノザ―すべてあるものは神の中にあり…
3部 ホッブズ―同意しなかった者も、今となっては残りの者に同意しなければならない。さもなければ…
4部 ライプニッツ―世界の理由は隠れている
十七世紀は終わらない

著者等紹介

上野修[ウエノオサム]
大阪大学名誉教授。1951年、京都府生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、大阪大学大学院文学研究科哲学・哲学史博士課程単位取得退学。山口大学教授、大阪大学教授などを歴任。専門は西洋近世哲学、哲学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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春ドーナツ

11
知人が池波正太郎さんの時代小説を全読破したから、今度は哲学を読みたいと宣うた。陰ながら小説探しに奔走した私は、続けてプロデュースする役目を仰せつかった。時代小説も哲学も私のささやかな読書的ホームグラウンドの外にあるものなので、具体的に「じゃあ、次はこれを読んでみてください」というのが困難だ。哲学史とかその解説書のたぐいはあまり読んだことがないし。池波さんの場合は、重複を避けるための調査吟味で、面倒なだけでハードではない。哲学書はあくまで独断的にチョイスしているので、それをそのまま流用するのもまずいだろう、2025/01/15

しゅー

8
★★★17世紀は王権が脅かされ、科学が発展し、「大航海」で世界が広がった時代である。我々には想像もつかないが「世界の底がぬける」ような思いを当時の人たちは味わった。そんな中、デカルト・スピノザ・ホッブズの3人はそれぞれのやり方で「無限」を語り、存在の大いなる連鎖を切断してみせた。それに対してライプニッツは、法外な無限を処理可能な論理空間の中に回収して手なずけるとともに、存在の大いなる連鎖を修復しようと試みた。ライプニッツの延長線上に「近代」は開けたものの、無限の淵が我々の前に現れる時が来るかもしれない。2024/12/24

naka

1
デカルト、スピノザ、ホッブズ、ライプニッツの哲学がわかりやすく紹介されていました。様相概念を使うとそれぞれの哲学者の思想の勘所みたいなものが浮かび上がってくるのがおもしろかったです。2025/02/15

寺基千里

1
ライプニッツを知りたくて、手に取ったはずが、気付けば17世紀に活躍した哲学者全員のことが気になってしまった。これまでの世界が揺らいで、何を頼りに哲学を進めていくのか、そんなスケール感の大きさに強く惹きつけられたからだと思う。別著の『哲学史Ⅱ』で「17世紀の哲学者たちはいきなり始めた」というようなことを語っていたが、そこに繋がる面白さもあった。 それぞれの思想は掴めそうで掴めきれないままでいる部分もあるのだが、互いの主張が絡み合って、その人が発信する理由も加わり、そこに哲学者の個性を感じられたのも良かった。2025/01/08

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