NHKブックス<br> 国家はなぜ存在するのか―ヘーゲル「法哲学」入門

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国家はなぜ存在するのか―ヘーゲル「法哲学」入門

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912867
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C1310

出版社内容情報

管理、統制しようとする権力といかに向き合うべきか?

知の巨人ヘーゲルの代表作の一つであり、西洋哲学史上、トップクラスに難解とされる『法の哲学』の核心に迫る! 「法」を通じて「自由」になる、とはどういうことなのか。そのとき、私たち個人と、大きな権力を持つ国家との関係はどうあるべきか。ヘーゲルが思い描いた国家体制の姿を、「ポリツァイ」「コルポラツィオン」といった概念に着目して読み解くことで、批判や誤解のあるヘーゲル「法哲学」から積極的意義を取り出した画期的入門書!

内容説明

西洋哲学史上、最も難解とされる『法の哲学』はなぜ書かれたか。本書では、『精神現象学』と並ぶ知の巨人ヘーゲルの代表作を、「ポリツァイ」「コルポラツィオン」概念から読み解くことで、彼が見た市民社会の限界と、そこで理想とした国家の姿に迫る。なぜ私たちは、「法」を通じて「自由」になるのか。個人の自由を守りながら、公共性を復活させ、普遍的な幸福を実現させる方法はあるのか。そのことと、「人倫」の関係とは。批判や誤解のあるヘーゲル「法哲学」を現代的視点で捉え直し、そこから積極的意義を鮮やかに取り出した画期的入門書!

目次

序章 ヘーゲルの死と国家
第1章 『法の哲学』から見えてくること
第2章 市民社会の限界とは
第3章 公共性をいかに復活させるか
第4章 国家は何のために存在するのか
第5章 ヘーゲルの民主主義論と、その問題

著者等紹介

大河内泰樹[オオコウチタイジュ]
1973年、福岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。一橋大学大学院社会学研究科教授などを経て現職。哲学博士(ルール大学)。専攻はヘーゲルを中心とするドイツ観念論、批判理論、ネオ・プラグマティズムなど。日本ヘーゲル学会代表理事。NPO法人国立人文研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

115
ヘーゲルて誤解されやすい。黒人差別はホント、でもそういう時代だったからと言えなくもない。女性蔑視も。でも女性にも選挙権を、てこの時代に言ってるのは凄い。 コロナ、パンデミックに絡めて2024/11/27

zunzun

5
ヘーゲルは難解をもって鳴る哲学者であり、また戦後日本に於いては左翼が「国家至上主義者」として罵ってきたこともあり、あまり良い印象をもっていない人は多そうである。入門書なども今までいくらかあったが、どれも硬派で難しい。例外的に竹田青嗣と西研 による『超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』』『超解読! はじめてのヘーゲル『法の哲学』』などがある。本書ではヘーゲルの思想が当時流行していた「官房学」=ポリツァイ(=統治の仕方を研究する学問)から端を発していることが明らかにされる。2024/07/27

Bevel

5
ポリツァイという「人間たちの互いに対する共存の形式全体」を対象とする統計を用いた国家管理(秩序=幸福)とコルポラツィオンという中間団体=労組の話で、労組を通した格差への抵抗だ!という話をヘーゲルで肉付けした感じ。第四章以降は各論的でそうなのねで終わってしまう。「大文字の法」、欲望の交換や分業が「市民社会=市場」を発生するみたいな話は印象に残ってるけど目新しいかというと。。『法の哲学』を生権力で読むという話で、そもそも生権力という概念自体もう死んだとしか思ってない自分には向いてなかった。2024/08/08

令和の殉教者

3
ヘーゲルはコレラで死んだと見做されてる。亡くなったヘーゲルの居間には「委員会」がやってきて消毒し、遺体は本来、コレラ墓地へ運ばれるところ、「行政の許可」によってフィヒテの隣に埋葬された。さて、個人の死という私事になぜこうも行政が入り込んでくるのか。これをヘーゲル自身の法(ヘーゲルのそれは道徳や社会制度等を含む広い概念だ)哲学に読み取ることから本書は始まる。ヘーゲルにとっての国家は、勃興する市民社会やフランス革命の衝撃に鑑み、生活を脅かすリスクから人々を守り、公共性を確保すべく構想されたものであった。2024/09/21

mori-ful

1
ヘーゲルのポリツァイをフーコーを援用して分析。ポリツァイとコルポラツィオンという職業団体がともに機能することで「良き統治」が実現するという考えらしい。国家に君主は必要かつ世襲でなくてはならず、議会で決まったことを承認するだけ(どこかの国みたい)。 印象深いのはペーベルというルンペンプロレタリアートの先駆的存在。フランス革命の恐怖政治引き起こしたのも恨み深く社会に居場所のないペーベルらしい。ただし産業社会にはまだ突入してないのでその点は異なる。2024/10/23

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