出版社内容情報
管理、統制しようとする権力といかに向き合うべきか?
知の巨人ヘーゲルの代表作の一つであり、西洋哲学史上、トップクラスに難解とされる『法の哲学』の核心に迫る! 「法」を通じて「自由」になる、とはどういうことなのか。そのとき、私たち個人と、大きな権力を持つ国家との関係はどうあるべきか。ヘーゲルが思い描いた国家体制の姿を、「ポリツァイ」「コルポラツィオン」といった概念に着目して読み解くことで、批判や誤解のあるヘーゲル「法哲学」から積極的意義を取り出した画期的入門書!
内容説明
西洋哲学史上、最も難解とされる『法の哲学』はなぜ書かれたか。本書では、『精神現象学』と並ぶ知の巨人ヘーゲルの代表作を、「ポリツァイ」「コルポラツィオン」概念から読み解くことで、彼が見た市民社会の限界と、そこで理想とした国家の姿に迫る。なぜ私たちは、「法」を通じて「自由」になるのか。個人の自由を守りながら、公共性を復活させ、普遍的な幸福を実現させる方法はあるのか。そのことと、「人倫」の関係とは。批判や誤解のあるヘーゲル「法哲学」を現代的視点で捉え直し、そこから積極的意義を鮮やかに取り出した画期的入門書!
目次
序章 ヘーゲルの死と国家
第1章 『法の哲学』から見えてくること
第2章 市民社会の限界とは
第3章 公共性をいかに復活させるか
第4章 国家は何のために存在するのか
第5章 ヘーゲルの民主主義論と、その問題
著者等紹介
大河内泰樹[オオコウチタイジュ]
1973年、福岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。一橋大学大学院社会学研究科教授などを経て現職。哲学博士(ルール大学)。専攻はヘーゲルを中心とするドイツ観念論、批判理論、ネオ・プラグマティズムなど。日本ヘーゲル学会代表理事。NPO法人国立人文研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
zunzun
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令和の殉教者
mori-ful