出版社内容情報
わかりあえない他者と生きる思考法
多様性よりも「複数性」を、そして何よりも人間の「平等な自由」を実現するために――。カントに始まり、功利主義、ロールズ、リバタリアニズムなど定番の要点をしっかり押さえたうえで、デモクラシーの価値を根底から問い直す。「今だけ・自分だけ」の発想を乗り越えて、政治的意思の違いを互いに解消することなく、共に生きていく視点を身につける「新しい教科書」!
内容説明
「支配と抑圧を免れた生」を保障する。余裕が失われ、「自分ファースト」が浸透していく時代に「公共的なもの」について考えることの意味は何か?本書は、皆が自らの価値をそれぞれ追求する「自由」と、そこから必然的に生じる「複数性」を最重要視し、これからを保障する制度や規範をめぐって交わされてきた真摯な議論の積み重ねとして、公共哲学の全体像を描く。カントから始め、リベラリズム前後の議論を明快に整理してフェミニズムや社会保障など現代のテーマも取り上げる。基礎知識から最前線までを一冊で学べる、理想的な教科書。
目次
公共哲学は何を問うのか
公共哲学の歴史1
公共哲学の歴史2
功利主義の公共哲学
リベラリズムの公共哲学
リバタリアニズムの公共哲学
ケイパビリティ・アプローチの公共哲学
平等論と公共哲学
社会保障の公共哲学
デモクラシーの公共哲学1
デモクラシーの公共哲学2
フェミニズムの公共哲学
国際社会における公共哲学
著者等紹介
齋藤純一[サイトウジュンイチ]
1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。専門は政治理論
谷澤正嗣[ヤザワマサシ]
1967年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学政治経済学術院准教授。専門はロールズ、現代政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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