出版社内容情報
『純粋理性批判』を執筆後、周囲の無理解に悩まされたカントはその要約版『プロレゴーメナ(序説)』を書いていた。要約版からカント
内容説明
哲学史上の最難関『純粋理性批判』は刊行当時から難解とされた。無理解に憤ったカントはみずから要約版『プロレゴーメナ』を書き、以後この本が、初学者にもっとも薦められる入門書とされてきた。本書は『プロレゴーメナ』を読みながらカント哲学の根本を学んでいく。カントの何が新しかったのか?感性・悟性・理性とは何か?なぜひとは神の存在を考えるのか?なぜその答えは得られないのか?身近なたとえから説き起こし、カントの文章にじっくり向き合いながら有名な「コペルニクス的転回」の真価、「批判哲学」の使命を理解する。比類ない精確な読みへと読者を導く、王道のカント哲学入門書。
目次
第1章 「序文」からカントの自負を読む
第2章 「緒言」からカントの問い方を読む―『プロレゴーメナ』校訂の問題
第3章 「数学」がどうして可能なのかを問うてみる―感性論は論理学の外部
第4章 「自然科学」がどうして可能なのかを問うてみる―超越論的論理学とは
第5章 コペルニクス的転回の射程
第6章 独断論的な形而上学を批判する
第7章 理性の限界を見定める
第8章 カント自身の「答え」を確認する
著者等紹介
御子柴善之[ミコシバヨシユキ]
1961年、長野県伊那市生まれ。長野県伊那北高校在学時に出会ったカント哲学を学ぶために上京し、早稲田大学第一文学部哲学専修卒業。同大大学院博士後期課程満期退学。1992年から93年、ボン大学に留学。現在、早稲田大学文学学術院教授。専門はカント哲学を中心とする西洋近現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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hryk