出版社内容情報
なぜ日本人は好んで描かれたのか? なぜ芸者なのか? なぜサムライなのか? いまだ続くステレオタイプな日本像の淵源を、世紀末パリで上演された演劇を素材に考察。通説を問い直しジャポニスム像を一新!
内容説明
世紀末パリ、オペラ座で演じられたNIPPONとはなんだったのか?ジャポニスムと日本文化の関係性を、世紀末パリで上演された舞台を素材に問い直し、ジャポニスムの実像を解き明かす。
目次
序章 ジャポニスムと日本人表象
1章 初期のジャポニスム―一八七〇年代(パリの舞台事情;『青龍の尼寺』 ほか)
2章 花開く日本ブーム―一八八〇年代(愛好家たちの時代;『微笑み売り』 ほか)
3章 ジャポニスムの新展開/継続するファンタジー―一八九〇年代(来日した作家たち;『パパ・クリザンテーム』 ほか)
4章 変貌するジャポニスム―貞奴と川上音二郎(一九〇〇年万国博覧会の時代;貞奴と『芸者と武士』 ほか)
著者等紹介
馬渕明子[マブチアキコ]
国立西洋美術館長。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院博士課程、パリ第四大学大学院博士課程で美術史を学ぶ。国立西洋美術館主任研究官、日本女子大学教授等を経て、2013年より現職。専門は西洋美術史。著書『美のヤヌス―テオフィール・トレと19世紀美術批評』(スカイドア)でサントリー学芸賞、『ジャポニスム 幻想の日本』(ブリュッケ)でジャポニスム学会賞受賞。文化審議会会長、日本サッカー協会副会長でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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