内容説明
今日、優れた作品を生み出せるかどうかは、プラットフォームの設計・運営にかかっている。では、個人の創造性にもはや意味はないのか。すべてが必然的に計算された情報社会を乗りこえる鍵となる拡張現実の「負の力」を徹底吟味するなかで日本のコンテンツに潜む「情念」の表現形式を探り出す!「運営の思想」と「制作の思想」が交差する平面から、震災以後の日本社会でものを作ることの条件を問う、若き俊英、渾身のデビュー作登場。
目次
はじめに―被災地の「平面」
第1章 「運営の思想」のユートピア(ソーシャルゲームの台頭;ソーシャルゲームへの視線 ほか)
第2章 「情報社会の球体」のなかで(「創造」の歴史;ビックデータ社会の「良き設計者」 ほか)
第3章 「運営の思想」と「制作の思想」(交差する「運営の思想」と「制作の思想」;プラットフォームが生み出す「創発」 ほか)
第4章 「負の拡張現実」と両義性(現代の「市街劇」?;仮想現実と拡張現実 ほか)
第5章 キャラクターの、呼び声(岡本太郎の拡張現実;テーマ展示の全貌 ほか)
おわりに―両義性の女神
著者等紹介
黒瀬陽平[クロセヨウヘイ]
1983年、高知生まれ。美術家、美術批評家。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程在籍。『思想地図』公募論文でデビュー。美術からアニメ・オタクカルチャーまでを横断する鋭利な批評を展開する。また同時に「カオス*ラウンジ」キュレーターとして展覧会を組織し、アートシーンおよびネット上で大きな反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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