NHKブックス<br> 情報社会の情念―クリエイティブの条件を問う

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情報社会の情念―クリエイティブの条件を問う

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912119
  • NDC分類 702.16
  • Cコード C1336

内容説明

今日、優れた作品を生み出せるかどうかは、プラットフォームの設計・運営にかかっている。では、個人の創造性にもはや意味はないのか。すべてが必然的に計算された情報社会を乗りこえる鍵となる拡張現実の「負の力」を徹底吟味するなかで日本のコンテンツに潜む「情念」の表現形式を探り出す!「運営の思想」と「制作の思想」が交差する平面から、震災以後の日本社会でものを作ることの条件を問う、若き俊英、渾身のデビュー作登場。

目次

はじめに―被災地の「平面」
第1章 「運営の思想」のユートピア(ソーシャルゲームの台頭;ソーシャルゲームへの視線 ほか)
第2章 「情報社会の球体」のなかで(「創造」の歴史;ビックデータ社会の「良き設計者」 ほか)
第3章 「運営の思想」と「制作の思想」(交差する「運営の思想」と「制作の思想」;プラットフォームが生み出す「創発」 ほか)
第4章 「負の拡張現実」と両義性(現代の「市街劇」?;仮想現実と拡張現実 ほか)
第5章 キャラクターの、呼び声(岡本太郎の拡張現実;テーマ展示の全貌 ほか)
おわりに―両義性の女神

著者等紹介

黒瀬陽平[クロセヨウヘイ]
1983年、高知生まれ。美術家、美術批評家。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程在籍。『思想地図』公募論文でデビュー。美術からアニメ・オタクカルチャーまでを横断する鋭利な批評を展開する。また同時に「カオス*ラウンジ」キュレーターとして展覧会を組織し、アートシーンおよびネット上で大きな反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

16
本書は情報過多の時代における創造の意義という切実なテーマに真摯に向き合っている。ソシャゲにみられる「運営の思想」は優れていればいるほど、偶然性を奪ってしまう。ではどうすればいいのか。本書が優れているのは、その問いの上で現れる寺山修司、ヴァールブルグ、岡本太郎、ハンターハンターといった固有名詞が、拡張現実、情念、キャラクターという概念の上で偶然の出会いを果たしているからだ。クリエイティブな実践を言葉の上で示すこと。とっちらかった議論の在り方は、少なくともこの本に関しては美点として捉えられるべき。2017/11/23

ころこ

15
1章では、運営の思想により駆動するプラットフォームの時代において、クリエイターが能力を発揮するとはどういったことか。2章では、全てを必然性に変換する情報社会の球体において、そこに偶然性を実装するとはどういうことか。3章では、運営の思想と創作の思想の交差点で創発する作家として、まず寺山修司の仕事を参照します。4章では、現在の拡張現実コンテンツに製作の思想が欠如していると批判し、寺山の負の拡張現実による両義性に可能性をみます。5章では、岡本太郎の「明日の神話」から両義性を読み取り、両義性から縄文的『情念定型』2018/01/09

サイバーパンツ

14
プラットフォームの「運営の思想」によって全てが必然性に還元されていく情報社会の球体を超える創造の試みとして、寺山修司の市街劇と岡本太郎の明日の神話を本当は見たくないものを両儀的に表現する「負の拡張現実」として読み解く。そしてその両儀性から、情念定型≒キャラクターのおばけを見出し、最終的には情念定型的な力を用いて無時間的なキャラクターのデータベースから外部のものを召喚してきたディケイド的な新しい日本美術史という著者なりの「悪い場所」論へのアンサーを様々なトピックを強引に繋ぐまとまりのなさでもって提示する。2019/02/03

ミズグ

10
本書は現在も炎上真っ只中の著者が、震災を経て復興へ向けて歩き出すための復興論として本書を構え、自身の整理として書かれた様相は本書の締めにキャラクター論で締めるところに表出されているように思う。 震災後に「もう一つの現実」を描くため、キャラクターの力キャラクターのおばけの力をかりる、その必要性と魅力に私は賛同する。 プラットホームの創発、拡張現実とコンテンツの両義性など各論考の考察は深く面白い。2014/07/28

しゅん

9
全体の議論はやはり生煮えで無理筋に思うし、例えば寺山修司の活動は「制作」と「運営」を別々にやっていたという論に留まっており、二つの思想を統合したとは必ずしも言えないだろう。ただ、「情念定型」と「キャラクターのおばけ」の繋がりは文化論に広く導入できるスケールを感じる。2020/01/07

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