NHKブックス<br> 「デモ」とは何か―変貌する直接民主主義

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「デモ」とは何か―変貌する直接民主主義

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911907
  • NDC分類 309
  • Cコード C1331

内容説明

いま日本の街頭で、そして世界中の広場で、デモの波が広がり、とどまるところを知らない。著者自らオキュパイ・ウォールストリートの現場に飛び、旧来の「社会運動」とも「新しい社会運動」とも違う、「クラウド化する社会運動」の最新展開を徹底調査。あわせて、安保闘争、反公害運動から脱原発デモまで、日本の戦後史をデモという視点から分析することで、時代ごとに激しく変わる日本人と政治の関係を解き明かす。三一一以後の世界で我々が獲得すべき民主主義の姿を探る。

目次

序章 デモとは何か―クラウド化する社会運動
第1章 沸騰する民主主義の現在地―オキュパイ・ウォールストリートを行く
第2章 政治の季節のデモ―大正デモクラシーから一九七〇年代まで
第3章 デモなき消費社会の到来―生活のなかの政治と一九八〇年代
第4章 祝祭としてのデモ―変容する社会運動の一九九〇年代から現在まで
終章 直接民主主義の変貌とわたしたちの政治―三一一以後のデモの姿

著者等紹介

五野井郁夫[ゴノイイクオ]
1979年、東京都生まれ。上智大学法学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了(学術博士)。日本学術振興会特別研究員、立教大学法学部助教を経て、高千穂大学経営学部准教授/国際基督教大学社会科学研究所研究員。専攻は政治学・国際関係論・民主主義論と民主主義思想を研究。世界中のフェスや国際美術展覧会、ストリートから芸術と文化、政治の関係にかんする研究と批評も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

13
米騒動から311までのデモ、街頭に出ることで意志を示す「院外の政治」の歴史。著者によるとそれは、デモにつきまとっていた暴力、おどろおどろしさが薄れて、音楽をふんだんに駆使し、カジュアル化した、祝祭性の高い賑やかなデモへとなっていく歴史である。安保やベ平連、湾岸戦争など節目節目で当事者たちがどう戦ったかを描きエンディングとして気軽にデモが出来る社会を構想するのは過度に楽観的で、かつ差別にも暴力にも利用、転化しうるデモ自体の危うさに対して驚くほどに無自覚だが、肯定的な歴史整理としては、着眼点も面白く悪くはない2017/06/30

またの名

11
就職時に逮捕歴など仕事と関係ない調査をするのは違法なので気軽にデモへ行ける米国では、ウォール街占拠の参加者に取り締まる側の警備員が足りない椅子を持ってくる様子を報告。かつてメディアが喧伝した暴力性から限りなく隔たったイベントに変貌した示威行動の歴史的推移と今の姿を記録し、岡崎京子作品やドゥルーズのリトルネロ論によって文脈を確定。集団の暴徒化を読者が懸念する一方で、日本は警官隊が法維持的暴力を行使してデモの動きを統制してるから、虚しくなるほど心配無用。統制の結果それに対する憤りが昂じて爆発する可能性はアリ。2018/03/18

サンノート

9
過去から現在へとデモ史を振り返ろうという内容。現在のデモは暴力的なイメージから、祝祭的な、お祭り的なイメージへと変貌を遂げている。確かに過去のテレビ映像が植え付けてくる暴力的なイメージからは離れている気がしている。現代はどのジャンルにおいても一歩引いて、メタ視点的な場所から物事を見るようになっていると思っていて、それはデモも同じなのではないかと思っている。真正の熱狂を得るにはたいへん難しい世の中になったのではないかなと。2016/03/27

壱萬参仟縁

9
デモをしている、という事実が大事なのだと思う。ただ、集団になると、人間、群集心理に陥って、誰かが勝手にふるまっても・・・のような、無責任なのが問題を引き起こす。こういうのに気を付けねばならない。60年安保からの史的整理もなされている。デモがなくなっていくのは、格差社会だからであろう。勝ち組にしてみれば、関係ないだろうし。99%からすれば、同志意識はあるかもしれないが。デモに参加したことはないが、おそらく社会の一員という意識は強くすることは確かなのだろう。2013/06/07

Sakana

7
「デモ」の歴史が分かり易く説明されている。デモがクラブのようなノリで行われていることに対して少し違和感があったのだが、私の認識のそれは「デモ」=「暴力」というメディア操作の遺産であって、現在では非暴力に重きを置いた「祝祭」へとデモのイメージ転換が行われていることが分かった。だが、疑問は残る。本書を手に取ったのは、ドイツにおける移民排斥デモをどのように位置付けたら良いのか、そのヒントをもらうためであった。しかし、ここではデモに対してポジティブな見解しかされていない。この点は自分で考えるしかなさそうである。2015/11/02

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