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ドル・円・ユーロの正体―市場心理と通貨の興亡

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911891
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C1333

内容説明

金融市場での豊富な経験を持つ経済学者の手による実証的通貨論。ユーロ危機、ドル凋落、止まらない円高。通貨乱高下の原因を国際通貨制度の失敗の歴史、日米欧のマクロ経済分析、各国の金融為替政策・通貨外交の巧拙、そして市場の“心理”と“力学”から読み解いていく。烈々たる通貨の興亡から見た「戦後経済史」であるとともに、不安定度を増す世界経済の再生に必要な「理想の通貨制度」を探る試みでもある。為替取引の「実」と通貨研究の「学」を両輪に展開される内容は、ドル・円・ユーロの展望はもとより、「世界経済の持続可能性」と「基軸通貨なき時代」を見通すうえでの羅針盤となるであろう。

目次

基軸ドルの凋落
ユーロはどこへ向かうのか(欧州の悲願だった通貨統合;欧州通貨統合を焦ったEU ほか)
円相場の軌跡とゆくえ(問われた日本の介入姿勢;サブプライム問題を跨いだドル円相場 ほか)
基軸通貨なき世界(ドル時代は続くのか;ユーロはドルの対抗軸に成り得るのか ほか)〔ほか〕

著者等紹介

坂田豊光[サカタトヨミツ]
1952年、神奈川県生まれ。中央大学大学院経済学研究科修士課程修了。経済学博士(中央大学)。大和証券投資信託委託、スイス銀行(現UBS)、ナショナル・ウエストミンスター銀行(現RBS)などに勤務の後、国際金融アナリストに。現在、中央大学経済学部・同大学院兼任講師、中央大学経済研究所客員研究員。日本国際経済学会、日本貿易学会に所属。専門は、外国為替論、国際金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

268
各国の通貨の最近の事情を書いている一冊。最後には基軸通貨なき世界が出てくるとのことだったけど、より最近では仮想通貨とかもそれに変わり得る存在になってきつつあるなぁと思った。2017/08/13

Jr.Mcree

2
200ページ程度でここ最近の外国為替の流れや仕組みがまとめられており、大変わかりやすくコストパフォーマンスが高いと思う。何度でも読む価値がある。ここ最近の自分の読書の中では一番のヒット作。2014/11/29

Noz

2
非常に読みにくい。文章に癖があって、説明が不十分なまま 「とまれ(ともあれの意味)」 という現代ではほとんど使われなくなった接続詞で、強引な結び方を多用している。中途半端。校閲の段階でしっかりと「こなされ」なかったという印象。2013/01/08

2
うーん。分からん。もっかい読もう。2012/11/05

むとうさん

2
サブタイトルにもある「市場心理」を広く取り扱っているのがこの本の特徴。通貨の「防衛ライン」といった感覚は現場で実際に取引をしていた著者だからこそわかるものだと思う。政治家の発言が市場に与える影響の大きさも伝わってくる。経済「学」畑にいる身としては物価=実質レートの話がほぼ(皆無?)出てこなかったのがとても気になるのだが、逆にいえばそれだけ実務では「気にしていない」ということなのだろう。今後の見通しについてはやや平凡。いきなり大きく変えるのが難しいことの裏返しでもあるのだが。2012/09/27

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