内容説明
金融市場での豊富な経験を持つ経済学者の手による実証的通貨論。ユーロ危機、ドル凋落、止まらない円高。通貨乱高下の原因を国際通貨制度の失敗の歴史、日米欧のマクロ経済分析、各国の金融為替政策・通貨外交の巧拙、そして市場の“心理”と“力学”から読み解いていく。烈々たる通貨の興亡から見た「戦後経済史」であるとともに、不安定度を増す世界経済の再生に必要な「理想の通貨制度」を探る試みでもある。為替取引の「実」と通貨研究の「学」を両輪に展開される内容は、ドル・円・ユーロの展望はもとより、「世界経済の持続可能性」と「基軸通貨なき時代」を見通すうえでの羅針盤となるであろう。
目次
基軸ドルの凋落
ユーロはどこへ向かうのか(欧州の悲願だった通貨統合;欧州通貨統合を焦ったEU ほか)
円相場の軌跡とゆくえ(問われた日本の介入姿勢;サブプライム問題を跨いだドル円相場 ほか)
基軸通貨なき世界(ドル時代は続くのか;ユーロはドルの対抗軸に成り得るのか ほか)〔ほか〕
著者等紹介
坂田豊光[サカタトヨミツ]
1952年、神奈川県生まれ。中央大学大学院経済学研究科修士課程修了。経済学博士(中央大学)。大和証券投資信託委託、スイス銀行(現UBS)、ナショナル・ウエストミンスター銀行(現RBS)などに勤務の後、国際金融アナリストに。現在、中央大学経済学部・同大学院兼任講師、中央大学経済研究所客員研究員。日本国際経済学会、日本貿易学会に所属。専門は、外国為替論、国際金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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