内容説明
施設で事故死した障害児・伊藤晃平くんの将来の収入をめぐり争われた裁判は、最重度障害者の“逸失利益”を認定する、画期的な和解に結実した。「いのちの価値の平等」を問う“晃平くん事件”の記録。
目次
晃平の思い出
生命の賠償に平等を求めて
晃平君の16年間の足跡をたどって
生命の権利と差別―障害者を取り巻く社会的状況
重度障害者は生きていても社会的利益にならないのか
著者等紹介
藤本文朗[フジモトブンロウ]
1935年、京都府生まれ。滋賀大学名誉教授。京都大学大学院修了(マスターコース)、1993年「障害児教育の義務制に関する教育臨床的研究」で東北大学教育学博士。「ベトちゃん、ドクちゃんの発達を願う会」代表、全国障害者問題研究会顧問、人間発達研究所相談役。著書多数。京都オムロンヒューマン賞(2005年)、ベトナム大統領人民友好賞(2006年)
中谷雄二[ナカタニユウジ]
1955年、京都府生まれ。名古屋共同法律事務所弁護士。秘密保全法に反対する愛知の会共同代表。名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊事件、名古屋イラク自衛隊派遣差止訴訟などの平和訴訟、中部電力人権裁判など労働事件、名古屋南養護学校体罰事件、中津川代読裁判など障害のある人の事件などに代理人として関与
岩月浩二[イワツキコウジ]
1955年、生まれ。1982年、弁護士登録。守山法律事務所(名古屋市)。現在、TPP差止訴訟弁護団共同代表など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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