NHKブックス
快楽の哲学―より豊かに生きるために

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911662
  • NDC分類 151.6
  • Cコード C1310

内容説明

古代ギリシアから現代まで、哲学者・思想家たちは「快楽」をどのように捉えてきたのか?快楽主義を唱えたエピクロス、精神活動の根源を快楽に求めたフランスの哲学者エルヴェシウス、快楽原理を論じたフロイトなど、多様な形の「快楽」を思想史に辿りながら、学ぶことこそ人間にとって最高の快楽であることを説き明かす。

目次

プロローグ 人間を動かす原理とは
第1章 エピクロスからはじまる
第2章 人間は快楽と苦痛によって動く
第3章 幸福を求めて
第4章 涸れることのない欲望の泉
第5章 学ぶことこそ最高の快楽
エピローグ 満たされないものを大切に

著者等紹介

木原武一[キハラブイチ]
文筆家。1941年、東京に生れる。東京大学文学部ドイツ文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

WATA

66
「快楽」と「幸福」というテーマに沿って、様々な思想家の考え方を巡り、個人レベルで幸福度を上げるための方法論を見つけ出そうとする本。文章が読みやすく、幸福論・人生論の入門書として優れた1冊だと思う。以下個人的に気に入った部分を引用:「上機嫌であることは、幸福の必要十分条件である」「軽度の欲求不満こそ、生きることの活力源である」「情熱はなにごとをもなしうる」「さまざまな快楽のなかで、知的快楽こそ最高の快楽である」「満たされないものがあるのは、生きている証拠である」2014/09/20

はとむぎ

13
知ることで、知らないことを知る。そして問題を考え続けていれば、わかった!という感覚は、きっと訪れる。まだまだ知れるという喜びは、確かに幸福だ!2024/02/12

taka umi

4
古代ギリシャから現代までの哲学者、思想家たちは「快楽」をどのように捉えてきたのか。前半はロックやベンサムなど、大学の教科書を読んでいるみたいでしたが、後半は現実に生きる私達が「幸福」や「快楽」といかに向き合い、追求すべきかをテンポよく書かれていて読み応えあります。2015/03/16

nizimasu

3
快楽をギリシャ哲学のエピクロスに求め、その後の哲学家による考察を交えながら、快楽の本質に迫る。エピクロスの名からもじったエピキュリアンのような美食家と快楽のありようではなく、本来的には快楽が不安や不満のない状態。あるいは健康であったりといった、きわめて消去法的な考え方や幸福論にも考察を歴史的かつ網羅的に紹介していてあっという間に読んだ2011/02/09

aoi

2
めっちゃ良かった〜〜〜😭😭😭😭💕 快楽と幸福、苦痛と欲求不満、当たり前であったり習慣づいた緩やかな幸福と知の快楽……。 私たちは完璧には満たされず、常に欲求の不満があるからこそ行動を起こし、勉強し、それが解消した時刹那的な満足感や快感(幸福感)を得る。 瞬間瞬間の幸せと欲求不満、欲求不満解消のための行為を繰り返すその営みこそが豊かに生きるという事なのだろうか。2020/08/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2132619
  • ご注意事項