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NHKブックス
形の生物学

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911563
  • NDC分類 463.7
  • Cコード C1345

内容説明

単細胞のゾウリムシから多細胞のヒトまで、生物は、今あるこの多様な形に、どうやってたどり着いたのか。本書では、多細胞動物の「袋」に着目し、生物体の内と外の境目について考える。ついで、単純な袋構造から複雑な動物体がつくられる形づくりを細胞の自己構築・自己組織化の観点から解き明かす。進化を形の多様性の視点から明快に分析し、生物学の歴史に新たな1ページを開く。

目次

第1章 身体は袋でできている(身体の表面は「上皮シート」でおおわれている;胃の中は「外」である ほか)
第2章 身体づくりは袋の変形である(形は上皮シートが折りたたまってできる;遺伝子が袋表面の位置決めを行う ほか)
第3章 細胞の集りが袋をつくる(細胞は集まって自分たちだけで形をつくる;最初の袋づくり ほか)
第4章 袋がつくる形の良し悪し(ゲノムには二つの役割がある;進化論を復習する ほか)

著者等紹介

本多久夫[ホンダヒサオ]
1943年生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。同大学大学院修士課程・博士課程、マックス・プランク分子遺伝学研究所、鐘紡ガン研究所を経て、兵庫大学健康科学部教授。専門は、理論生物学。形の科学会、日本発生生物学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へんかんへん

5
定向進化、樹形コンピューターシュミレーション、フラクタル、三枝から五枝2016/09/27

たらら

3
人体という複雑な構造物を構成する細胞もモノである以上、物理的制約を受け、物理法則に従うはずだ。細胞のふるまいには、どのような物理法則が働いているかを丁寧に詳述する良書。かといって無機的な話ではなく、生物がいかに巧みに物理現象を扱い、柔軟に対応し、生物らしいふるまいへと転化するかを実例から説明し、シミュレーションでわかりやすくする。細胞シートのウラオモテや袋構造がわかってくるとぞくぞくするくらい楽しい。3章の半ばがきついが、全体は非常にきめ細かい。メモ付箋必至の読みどころ多数。2011/03/15

Kanbukyoukou

1
専門用語は難解だが、読み応えのある書だった。トポロジーやフラクタルといったトピックがサラッと出てきたかと思えば、袋構造が多細胞生物(体腔生物)の原型であるという主張が一本筋を通していたりと、驚きと納得の連続が飽きさせてくれないのだ。2017/01/26

とらい

0
細かい数式は出てこないものの、コンピュータ・シミュレーションを取り込んでゐて數理生物學のやうな感じだった。「細胞の袋」を中心に、いきものの成形をコンピュータで再現するといふ研究にもとづいてゐる。印象的だったのは、發生時の左右の決定や血管の形成のやうに、ゲノムがすべての形を決めてゐるのではなく、細胞が自づから、ある意味偶然に組織を形作ってゐるといふことだった。2012/10/19

じいふう

0
★★★★ 2010/07/21

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