NHKブックス
アレクサンドロス大王東征を掘る―誰も知らなかった足跡と真実

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910597
  • NDC分類 231.7
  • Cコード C1322

内容説明

紀元前334年、アレクサンドロス大王はアケメネス朝ペルシアと干戈を交えるためにダーダネルス海峡を渡った。3度に亙る会戦によりダレイオス3世率いるペルシア軍を撃破、やがてダレイオス3世を裏切り殺害したベッソスを追って、中央アジアの奥深く分け入った。果たしてアレクサンドロスが制覇した地域はどのような人々の暮らす、どのような土地だったのか。ながらく厚いベールに覆われてきたバクトリア、ソグディアナで30年以上に亙る発掘調査を行なってきた考古学者による定説を打ち破る報告。

目次

第1章 アレクサンドロス権力掌握までの道(マケドニアの王の子;マケドニアの軍事システム ほか)
第2章 ペルシアとの三度にわたる大戦(グラニコス河畔での勝利;イッソスの会戦の戦果 ほか)
第3章 オクソスを越えて―オクソス川渡河とベッソス捕縛(オクソスへの道―アドラプサとアオルノス;オクソス川の渡河地点を検証する ほか)
第4章 中央アジア征服―南ソグディアナと北バクトリア発掘調査から(クセニッパとナウタカでの戦闘;バクトリア貴族最後の避難場所 ほか)
第5章 東征を終えて(大王の遺したもの;大王と現地貴族との関係 ほか)

著者等紹介

ルトヴェラゼ,エドヴァルド・ヴァシリエヴィチ[ルトヴェラゼ,エドヴァルドヴァシリエヴィチ][Ртвеладэе,Эдвард]
1942年グルジア生まれ。タシュケント国立大学卒。ウズベキスタン芸術アカデミー芸術学研究所教授。歴史学博士。ウズベキスタン科学アカデミー正会員。ウズベキスタン大功労勲章受勲。専攻は考古学、貨幣学、歴史学。主なフィールドはバクトリア(南ウズベキスタン、北アフガニスタン)。ウズベキスタン歴史学界の重鎮の一人

帯谷知可[オビヤチカ]
京都大学地域研究統合情報センター助教授。専門は中央アジア近・現代史、中央アジア地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジュンジュン

12
東方遠征の中で、中央アジア(バクトリア、ソグディアナ)でのルートが不明らしい。言わば、空白部分。著者は長年実地で調査した考古学者。30年間足で稼いだ成果を披歴する。ただ!ただ‼この内容なら学術書でやって欲しい。随所に「書斎に座っているだけの研究者」への指摘があるのも、考古学者の気概は感じるが繰り返されると鼻につく。訳者の「読み易さに留意したつもり」も、ほんと?2022/12/18

宵子

0
グルジア人でウズベキスタン歴史研究家が著したアレクサンドロスの研究所。 そのため、主にバクトリア・ソグディアナ(今の中央アジア)での発掘調査が中心である。 恐らく東方遠征について詳しく書かれたものは少ないので、珍しいかもしれない。 個人的には、この本を読んで初めて旧ソ連でアレクサンドロス研究が盛んで、成果も多いことを知った。2013/05/02

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