NHKブックス
脳内現象―“私”はいかに創られるか

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910023
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C1340

内容説明

“私”は脳のどこにいるのか?“私”という明確な意識はいかにして成り立つのか?脳内では千億もの神経細胞が複雑なしくみで結びつき、情報交換をしている。意識が生じるためには、この複雑な脳内の隅々までを、“私”が一瞬にして見渡さなければならない。これはいかにして可能なのか?脳内を見渡す小さな神の視点、すなわち、「脳内現象としての“私”」が生じる根本原理を解き明かす。

目次

1 小さな神の視点―脳内を見渡す“私”(見渡しの形式としての“私”;ホムンクルスを取り戻せ!;意識はいかに成り立つか;能動的に構成される空間)
2 世界に働きかける“私”―主体性のメカニズム(システムを支える「心の時間」;感情とはなにか―不確定性に対処する技術;全てはメタ認知である―心の理論から言語活動まで)
3 ホムンクルスの再構成―認知からメタ認知へ(誰が脳内を見渡しているのか;脳内はいかに見渡されるのか―意識の起源を解く;最後の難問―なぜ私たちはゾンビではないのか;第二のデカルト的転回へ)

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京都生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京工業大学大学院客員助教授。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学理学系大学院物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専攻は脳科学、認知科学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kazy0324

1
買ってから少し読んでほったらかしにしていたものをようやく読了. 正直言うと理解出来たか怪しい部分も多いけど, 7章のメタ認知を語用論と絡めて考えると面白いのかもしれない. この辺りの繋がりがSearleが語用論から心の哲学に興味が広がったのかとも思った.2016/03/29

ルアット

1
今、現実に見ている世界、感じている世界が自分(私)だけにしか理解できないものなのであり、それが意識というものだといっているのであろうか?ちょっと難しい内容なので、意味を取り違えているかも。脳科学において、意識の問題が解明されると、いずれ他人の意識も完全に理解できるようになってしまうことになり、すべての人間が同じ意識を持つようになって、それこそ哲学的ゾンビになってしまうことはないのだろうか?とにかく難しかった2010/11/11

c_cat

1
文章が読みづらいときもあるけど、内容は凄くおもしろい2010/02/07

さしとおう

1
◇この本でやっと茂木さんの問題意識が理解できたように思う。2009/12/19

hachiro86

1
意識がないとなぜ困る?2008/03/21

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