出版社内容情報
「日本」はいかに誕生したか?
卑弥呼と三国志、空白の四世紀と技術革新、倭の五王と東アジア情勢──。最新の発掘調査とAI・DNA分析などの科学的アプローチ、さらには中国や韓国の国際研究の成果から、「日本」という国の始まりを多数の写真や図版とともに描き出す。東アジアを見渡すグローバルな視点から謎に満ちた日本古代史の最前線に迫った、NHKスペシャル「古代史ミステリー」が待望の書籍化!
第1章 邪馬台国と古代中国
第2章 最新研究で迫る邪馬台国連合
第3章 漢王朝の崩壊と「倭国大乱」
第4章 卑弥呼×三国志──知られざるグローバル戦略
第5章 卑弥呼の最期と歴史の断絶
第6章 「空白の四世紀」に何が起きたのか
第7章 ヤマト王権と朝鮮半島情勢
第8章 激動の東アジアと倭の五王
第9章 「日本」はいかに誕生したか
内容説明
卑弥呼と三国志、空白の四世紀と技術伝来、倭の五王と東アジア情勢―。最新の発掘調査とAI・DNA分析などの科学的アプローチ、さらには中国や韓国の国際研究の成果から、「日本」という国の始まりを多数の写真や図版とともに描き出す。日本古代史研究の最前線!
目次
第1章 邪馬台国と古代中国
第2章 最新研究で迫る邪馬台国連合
第3章 「倭国大乱」と漢王朝の崩壊
第4章 卑弥呼×三国志―知られざるグローバル戦略
第5章 卑弥呼の最期と歴史の断絶
第6章 「空白の四世紀」に何が起きたのか
第7章 ヤマト王権と朝鮮半島情勢
第8章 倭の五王と激動の東アジア
第9章 「日本」はいかに誕生したか
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろし
114
国内に文字記録のない時代、女王卑弥呼と後の古墳時代について新情報を与えてくれる本。古代最大の謎、邪馬台国の所在地については、九州説・近畿説とも根拠を持つことから、単純に白黒つけられず、今後新たな知見が加わるたびに両者の優勢・劣勢の綱引きが繰り返されそうである。もう一つ、三国志の時代に北方の魏が南方の呉と海上で対抗するために、卑弥呼が率いる倭と同盟したと考えられるそうで、当時既に倭は東アジアの一翼を担う存在であったことは誇らしいし、卑弥呼がグローバルな視点で倭をどう導こうとしていたのかと思いを馳せてしまう。2025/04/17
さつき
59
NHKスペシャルを見ていたので既知の内容が多いですが、吉野ヶ里遺跡や箸墓古墳、富雄丸山古墳、韓国の前方後円墳など様々なことが一冊にまとめられていてわかりやすかったです。2025/04/08
へくとぱすかる
45
最新情報を知りたくて購入。「邪馬台国」を出発点とする古代史の現在地をコンパクトに提示。AI技術はこの分野でも威力を発揮していて、失われた古墳の痕跡を発見するほか、樹木に覆い隠された古墳の形状を正しく検出している。またC14による方法よりも、年輪年代法の方が確実に時代を特定できる。今はこちらが主流のようだ。しかし何よりも新発見こそが常識を覆す。2メートルを超える蛇行剣や楯状の銅鏡など、とてもじゃないが想定外だったのでは。「日本」の使用例が7世紀にもあるなら、伝世文献に出てこない歴史の深部の解明が必要だろう。2025/03/02
ヒデキ
44
空白の4世紀の謎について、新しく発見された事象を元に述べられています。大陸から齎された技術や渡来された人たちによって日本が作られていきます。日本の国は、一人の英雄が、建国した国家ではなくて有力者の連合体が、担ぎ上げたトップを元にしていたというところは、いかにも日本的な責任を取らない体制が昔からあったんだなあと思いながら読んでました 2025/03/26
Book & Travel
25
グローバルヒストリーと銘打ち、世界の潮流から日本の古代史に迫ったNHKスペシャルの内容をまとめた一冊。邪馬台国の卑弥呼による三国時代・中国との外交を中心に、その後の古墳時代、ヤマト政権へ続く歴史の流れを、最新の研究に基づいて深掘りしていく。佐賀・吉野ヶ里遺跡や奈良・箸墓古墳での新しい発見で何が分かったのか、争いの時代だった当時の日本、中国、朝鮮の中で、卑弥呼や後のヤマトの王がどのように外交を進めたのか等、読み応えある内容が多かった。古代ゲノムや木材の放射性炭素の研究で新たな発見がある一方で、邪馬台国は⇒2025/05/14
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