出版社内容情報
「ただ、人間らしく暮らしたい」――高齢者の尊厳回復への道筋を示す
人生100 年時代、生きがいや健康のために働き続けようとの掛け声の一方で、低年金に苦しみ、生活を補うため働かざるを得ない老年層は多い。さらに生活保護以下の水準で暮らす高齢者は600万人超もいる。
『下流老人』から7年、賃金は伸びず物価が上昇する中で、今後誰もが直面しうる危機が、老後の貧困である。超低年金、超低賃金、シニア労災等の横行を座視してはならない。
公助(年金)、自助(生きがい)、共助(つながり)の立て直しを訴える著者が、誰も取り残さない社会実現への具体策を提言する。中でも高齢者が安心して生きられる、貧困打開への究極の処方箋とは、全員へ一律の生活扶助費を支給する「最低保障年金」の実現だ。
内容説明
『下流老人』から7年、日本経済の衰退と物価高騰が進むなかで、年金は減らされ高齢者の貧困は厳しさを増している。この問題に、どんな解決策があるのか。生活保護への偏見解消、最低限の生活保障を行う年金制度の創設、組合運動への参加、地域やコミュニティへの貢献、シェアリング経済への移行など、高齢者が安心し、希望をもって生きるための新たな道筋を提言する。
目次
はじめに 「下流老人」7年目の真実
第1章 シニアワーカーのリアル
第2章 この年金額では暮らせない
第3章 「死ぬまで働く」を強いられる団塊ジュニア、氷河期世代
第4章 賃労働だけが労働か
第5章 地域やコミュニティに貢献して生きる
第6章 社会保障の未来を考える
おわりに 歴史的な日本経済の衰退と物価高が加速するなかで…
著者等紹介
藤田孝典[フジタタカノリ]
1982年生まれ。社会福祉士。ルーテル学院大学大学院総合人間学研究科博士前期課程修了。NPO法人ほっとプラス理事、反貧困ネットワーク埼玉代表。聖学院大学客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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