出版社内容情報
不自由で理不尽な社会で、心涼やかに生きるには?
自由に生きれば欠乏し、安定すれば窮屈だ。どうしようもなく希望や理想を持っては、様々な”壁”に阻まれる――。そんな私たち人間のジレンマを乗り越えるヒントは、戦後日本のカオスを生きた作家・安部公房にある!「マンガ家・ヤマザキマリ」に深い影響を与え、先の見えない現代にこそその先見性が煌めく作家の「観察の思考」を、著者の視点と体験から生き生きと描き出す!(NHKEテレ「100分de名著」2022年6月放送予定「安部公房 砂の女」に講師出演決定)
内容説明
孤高の“人間観察眼”を持ち、あらゆる不条理、予定調和の崩壊と向き合った作家・安部公房の普遍性を、漫画家・ヤマザキマリが体験的に語る。戦後の混沌を生きた作家が遺した、不条理な社会を生きるヒント。
目次
第1章 「自由」の壁―『砂の女』
第2章 「世間」の壁―『壁』
第3章 「革命」の壁―『飢餓同盟』
第4章 「生存」の壁―『けものたちは故郷をめざす』
第5章 「他人」の壁―『他人の顔』
第6章 「国家」の壁―『方舟さくら丸』
著者等紹介
ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
1967年生まれ。漫画家・文筆家。17歳のときに渡伊、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で油絵と美術史を専攻。エジプト、シリア、ポルトガル、米国を経て各地で活動したのち、現在はイタリアと日本を拠点に置く。1997年より漫画家として活動開始。2010年、『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。2015年度芸術選奨新人賞受賞、2019年、日本の漫画家として初めてイタリア共和国星勲章・コメンダトーレを受章。東京造形大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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