出版社内容情報
万国の労働者よ、駄々をこねろ!
コロナ禍でさらに屈折する現代の労働倫理や規範意識。
「はたらかざるもの、食うべからず」。私たちはなぜ心身を消耗させながら、
やりたくない仕事、意味のない仕事に従事し、生きるためのカネを稼ぐのか。
社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方が求められ、
もっと頑張れ、努力しろと急き立てられる。そこから逸脱すれば落伍者。そんな世界は正常か?
気鋭のアナキスト文人が、フーコーからグレーバー、
『古事記』から『鬼滅の刃』、果ては近所の野良猫までをも俎上にあげながら、
資本主義の絶対的な権力性を背景にした労働倫理を相対視し、
そこから踊るように抜け出す道を拓く。未来をサボれ!
内容説明
我々はなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、クソどうでもいい仕事をし、生きるためのカネを稼ぐのか。社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方を求められ、もっと頑張れ、努力しろの大号令。他人に点数をつけられて、逸脱すれば落伍者。「はたらかざるもの、食うべからず」。そんな世界はクソッタレだ!稀代のアナキスト文人が、資本主義下の屈折しきった労働倫理を解体し、そこから逃げだす扉をひらく。
目次
第1章 笑殺の論理―『鬼滅の刃』とはなにか?
第2章 アナキスト、モノを買う―「いきなり!ステーキ」がいきなり燃えた
第3章 いまこの場を旅して住まう―痕跡のアナキズム
第4章 海賊たちの宇宙技芸―たたかうべきだ、逃げるために
第5章 アンダーコモンズ!―『ランボー、怒りのハリエット』
第6章 やっちゃえ―労働の動員か、それとも生の拡充か
第7章 懐かしい未来の革命を生きろ―アナーキーの自発
第8章 失業者のストライキ―所有じゃねえよ、居住だよ
第9章 未来をサボれ―大杉栄、日本脱出の思想
第10章 機械を破壊し、機械になれ―フリー・フリーダム!
著者等紹介
栗原康[クリハラヤスシ]
1979年埼玉県生まれ。政治学者、作家。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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