NHK出版新書<br> 家族と社会が壊れるとき

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NHK出版新書
家族と社会が壊れるとき

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140886427
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「不平等の世界」に、私たちは何をすべきか

貧困や差別に苦しむ家族や人々といった、社会の見過ごされがちな側面を一貫して撮り続けてきた二人の映画監督。彼らの目に、不寛容・不平等の増す世界はどのように見えているのか。コロナ禍で拍車がかかる分断と格差をいかに乗り越るべきか。搾取する側・される側という、単純な二項対立に終わらない複雑な現実の姿を、深い洞察と想像力によって浮かび上がらせた対話と書き下ろしを収載した一冊。

内容説明

分断、差別、忖度…「不平等な世界」をどう生きるか?映画監督ふたりが深い洞察と想像力で読み解く!大好評のNHK番組を追加取材、大幅加筆をして書籍化!

目次

第1章 『万引き家族』と『家族を想うとき』から見えてくるもの(是枝裕和)(最も尊敬する監督;転機となった出会い ほか)
第2章 対談 家族と社会をめぐって(是枝裕和/ケン・ローチ)(かつては二種類の人たちがいた;多くの映画は人々を物としか見ていない ほか)
第3章 壊れゆく社会のなかで―イギリス・ヨーロッパ・世界(ケン・ローチ)(EU離脱(ブレグジット)より大きな問題
『わたしは、ダニエル・ブレイク』と『家族を想うとき』 ほか)
第4章 「悪い時」を乗り越えるために(ケン・ローチ)(私たちが抱えている真の問題;貧困層と政治的カタストロフ ほか)
第5章 ナショナルへの回収にいかに抵抗するか(是枝裕和)(パブリックの危機;文化への圧力は右も左も同じ ほか)

著者等紹介

是枝裕和[コレエダヒロカズ]
1962年、東京生まれ。映画監督、テレビディレクター。1987年、早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後、テレビマンユニオンに参加。1995年、『幻の光』で映画監督デビュー後、国内外の映画賞を多数受賞。2014年に独立し、制作者集団「分福」を立ち上げる。2018年、『万引き家族』がカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞、同作品で第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた

ローチ,ケン[ローチ,ケン] [Loach,Ken]
1936年、イングランド中部ウォリックシャー州生まれ。映画監督。『キャシー・カム・ホーム』で初めてテレビドラマを監督、『夜空に星のあるように』で長編映画監督デビューを果たし、『ケス』でカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリを受賞。その後も世界三大映画祭などで高い評価を受け続け、カンヌ国際映画祭では『麦の穂をゆらす風』『わたしは、ダニエル・ブレイク』の2作でパルム・ドールを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けんとまん1007

63
映画監督であるお二人の対談・評論。カメラという媒体を通して、社会を描く根底にあるものが伝わってくる。人と言うものに対する優しい眼差しと、何倍も厳しい眼差しが交差する。それぞれの手法や描き方の違いも興味深い。そこは、それぞれのお国柄(文化・歴史)の違いからきているように思う。一方、共通するのは、メデイアの本来果たすべき役割と、それと真逆の方向へますます進んでいる現状への危機感。まさに、共感するところでもある。そして、社会が何故、それを支持(消極的支持も含め)するのかがわかる。2022/07/28

燃えつきた棒

37
僕がケン・ローチを知ったのは、たぶん『大地と自由』でだったと思う。 スペイン市民戦争を描いたあの映画に感銘を受け、『ケス』、『やさしくキスをして』、『麦の穂をゆらす風』、『わたしは、ダニエル・ブレイク』、『家族を想うとき』と、かれこれ十八本も彼の映画を観てきたわけだ。 いつのまにか、ワイダ九本、アンゲロプロス十本、トリュフォー十四本、ベルイマン十六本を超えて、僕が一番多く観た映画監督になっていた。 ローチが社会に対して抱え続けている怒りや、社会の底辺で貧困にあえいでいる人々に対する彼の視線が僕は好きだ。2023/11/06

おさむ

37
日英映画界の数少ない「正統派」2人の対談。バリバリの社会主義者のケン・ローチ氏に対し、是枝裕和氏はリベラル派のスタンスだが、社会や人間、家族を見つめる視点は通じ合う。是枝氏は日本人は独立と自由を、税金を使って担保しているという主権者意識の希薄さが問題の根源にあると指摘。また、映画を社会的なメッセージの道具と考えるのは誤解だとも。他方、ローチ氏は「私たちは少数派の声になろうと努めているのではない。大多数の持たざる者達の声になろうとしているのだ」とし、決まり文句を疑え、と説く。2人ともロックで、クールです。2021/01/30

活字スキー

21
町山さんの評論で興味を持ったケン・ローチ監督と、彼を師と仰ぎ『万引き家族』でパルム・ドールを受賞した是枝裕和監督の対談に大幅加筆して書籍化したもの。両者の作品はまだ一作ずつしか観ていないけれど、お二人の真摯さと熱意と気骨を感じられて良かった。無知と不寛容が人々を分断し様々な格差が社会を蝕む現実に対して、映画という手段で立ち向かうお二人に通じるもの、異なるもの。まずは、こういう作家が堂々と活動を続けられる社会でなければ。2022/12/12

K1

17
異なる意見を持つ人たちであっても、社会がその人たちの存在を敵視して「あんな人たち」と呼ばず、しっかりと包摂していく。そのような環境こそが民主的であり、健全な社会のはずですー危機的なほど、そうなっていませんよねぇ。自分なりに考えて、たとえ小さくとも具体的な行動に落としていくしかないーそんなような気がします。2021/01/12

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