NHK出版新書<br> AIvs.民主主義―高度化する世論操作の深層

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NHK出版新書
AIvs.民主主義―高度化する世論操作の深層

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140886144
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0231

出版社内容情報

AIが世論を誘導する――。一見信じがたい話が、「デジタル選挙戦略」としていま世界中で展開されているのをご存じだろうか。
米大統領選やイギリスEU離脱の国民投票では、
国民が無意識のうちにWeb上に提供している多くの個人情報がAIに解析され、選挙キャンペーンに利用された。
それらはパーソナル化されたソーシャルメディアの政治広告によって人々の憎悪を煽り、
個人の不安に訴えかける「マイクロターゲティング」という巧みなサイバー戦略によってもたらされたものである。
そうした「マイクロターゲティング」の手法から、SNSユーザーの心理分析、
さらには真偽をすぐに見分けるのがほぼ不可能な「ディープフェイク」まで、
デジタル選挙戦術をめぐる技術は急速に高度化し続けている。

そのひとつの端緒となったのは2016年米大統領選だった。
Facebookの個人情報の流出、および他国からの選挙介入をめぐる一連の事件は記憶に新しい。
2016年米大統領選、トランプ政権の発足、そして2年前の中間選挙の裏側で何が起きていたのか。
そしてその流れの中で2020年11月に控える、大統領選のゆくえは。
米大統領選の取材・観測を長期にわたって続けてきた「クローズアップ現代+」制作チームが、
トランプ陣営の選挙戦略を担った広告会社(ケンブリッジ・アナリティカ)の元社員やデータアナリスト、
AIによる世論操作の権威と呼ばれる計量心理学者など、“キーマン”への長時間の独占取材を敢行。

最新のAI技術を駆使した世論操作とはいかなるもので、権力者にどう利用されうるのか。
日本は本当に他人事でいられるのか。
そして今、民主主義は、テクノロジーの手によっていかに変容しつつあるのか。技術に対抗する手段は――?
世論操作の告発者や関係者らの生々しい証言を手がかりに、日本にも迫りくるその危機と民主主義の未来を探る、
渾身の取材記録。

目次
序章  AIは誘導する
第1章 激変する情報環境――データ独占・フィルターバブル・ディープフェイク
第2章 恐るべき告発――トランプ当選の黒幕、天才データアナリスト
第3章 偏向報道が拡散するメカニズム――SNSの政治広告の実態
第4章 世論操作の効果と影響――人はどこまで操られるのか
第5章 デジタル選挙戦略の最前線――2020年アメリカ大統領選を読む
終章  私たちは民主主義を守れるか

内容説明

AIが世論を誘導する―。一見信じられないような話が、「デジタル選挙戦略」としてすでに世界中で展開されている。2016年にトランプ大統領が誕生した一因ともいわれるその技術は今どのように高度化し、どれほどの影響力を持つのか。世論操作の告発者や関係者の生々しい証言を手がかりに、日本にも迫りくるその危機と民主主義の未来をさぐる、渾身の取材記録。

目次

序章 AIは誘導する
第1章 激変する情報環境―データ独占・フィルターバブル・ディープフェイク
第2章 恐るべき告発―トランプ当選の黒幕、天才データアナリスト
第3章 偏向情報が拡散するメカニズム―SNSの政治広告の実態
第4章 世論操作の効果と影響―人はどこまで操られるのか
第5章 デジタル選挙戦略の最前線―2020年アメリカ大統領選を読む
終章 私たちは民主主義を守れるか

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

47
2016年のアメリカ大統領選挙等を例にして、AIを駆使したマイクロターゲティングやプロファイリングが、如何に巧妙に世論を操作できるかの実態が示される。市民がSNSを武器に立ち上がった「アラブの春」から10年経たないうちに、ソーシャルメディアは光より影の存在になってしまった。AIによって民主主義が形骸化されようとする危機に瀕した今こそ、EUのGDPRのような取組みが必要不可欠なのかもしれない。この本を読むと、単なるデータ保護法かと思っていたGDPRが「21世紀の人権宣言」だというのも、納得できる気がする。2020/04/10

hatayan

41
ビッグデータを解析した世論操作が着々と進んでいることに警鐘を鳴らす一冊。前半では、フェイスブックが保有する大量の個人データが流出、AIにより解析されSNSの政治広告に利用された事案を紹介。後半では、日本で進むデータ保護が企業の競争ありきで進んでいることに違和感を表明します。 2010年代初頭は「アラブの春」で市民が用いていたSNSが、今やプロパガンダに利用されるなど影が浮き彫りに。同時期に出版された『幸福な監視国家・中国』も合わせると、個人データを収集されることに我々は無防備であると気づかざるを得ません。2020/02/25

tetsu

14
★4 マイクロターゲティング広告の有用性がよく分かる本です。 アメリカでは大統領選が政治の一大イベントで盛り上がるので、AIと民主主義というテーマで、この話題を展開しているが、もともと民主主義にちょっと疎い日本にはなじまないのかも。 ただ、権力者がネット上のビックデータとAIを駆使して、人々の感情をコントロールし、世論を形成することには注意が必要でしょう。2020/03/31

RED FOX

13
「AIが人間のパターンを読み切れば、私達は簡単に操られてしまうでしょう」薄々皆が想像している通りの世の中になっちまったのかもしれないです。ディープフェイク(偽動画)には気を付けましょう。2020/09/20

ta_chanko

12
ビッグデータの解析により、個々人の趣味趣向・思考や行動のパターン・政治スタンスなどが手に取るように分かるようになり、商用に留まらず政治的な広告がマイクロターゲティングとして個々人に届けられる。受け手はそうと気付かないうちに思考や行動をコントロールされてしまう。目的のためには手段を問わず、極端に単純化したメッセージやフェイクニュースを送りつける。民主政治が衆愚政治に陥るのは歴史の必然だとしても、この状況を何と呼ぶべきか?人々の主体的な思索・行動は確保できるのか?アメリカの現状 は、10年後の日本か?2020/04/01

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