出版社内容情報
体験者の肉声から20年におよぶ運用実態に迫る
1925年に制定された治安維持法は、共産党を主な取締り対象としていたが、その対象は一般市民まで徐々に拡大した。ふつうに暮らすふつうの人々が次々に検挙されたのはなぜなのか。当事者や遺族の生々しい証言と公文書に記載された検挙者数のデータから、治安維持法が運用された20年を検証する。NHK eETV特集『自由はこうして奪われた~治安維持法 10万人の記録~』(2018年8月放送)の書籍化。
内容説明
大正末期の一九二五年に制定された治安維持法。当初は「国体の変革」や「私有財産制度の否認」を目的とする結社―主に共産党を取締り対象としていたが、終戦の年に廃止されるまで運用対象は一般の市民にまで拡大された。ふつうに暮らすふつうの人々が次々に検挙されたのはなぜか。当事者や遺族の生々しい証言と、公文書に記載された検挙者数のデータから、治安維持法が運用された二十年間を検証する。
目次
序章 声を上げ続ける検挙者たち
第1章 拷問された少女と一人の特高―三・一五事件
第2章 ある青年教師の追放―二・四事件
第3章 転向させられた人々
第4章 言葉を守ろうとした兄―植民地での運用実態
第5章 絵を描いて有罪となった学生―生活図画教育事件
第6章 終戦 治安維持法はなくなったのか
終章 それぞれの戦後
著者等紹介
荻野富士夫[オギノフジオ]
1953年生まれ。小樽商科大学名誉教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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