NHK出版新書<br> 証言治安維持法―「検挙者10万人の記録」が明かす真実

個数:
電子版価格
¥946
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

NHK出版新書
証言治安維持法―「検挙者10万人の記録」が明かす真実

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年12月15日 08時27分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140886076
  • NDC分類 326.81
  • Cコード C0221

出版社内容情報

体験者の肉声から20年におよぶ運用実態に迫る

1925年に制定された治安維持法は、共産党を主な取締り対象としていたが、その対象は一般市民まで徐々に拡大した。ふつうに暮らすふつうの人々が次々に検挙されたのはなぜなのか。当事者や遺族の生々しい証言と公文書に記載された検挙者数のデータから、治安維持法が運用された20年を検証する。NHK eETV特集『自由はこうして奪われた~治安維持法 10万人の記録~』(2018年8月放送)の書籍化。

内容説明

大正末期の一九二五年に制定された治安維持法。当初は「国体の変革」や「私有財産制度の否認」を目的とする結社―主に共産党を取締り対象としていたが、終戦の年に廃止されるまで運用対象は一般の市民にまで拡大された。ふつうに暮らすふつうの人々が次々に検挙されたのはなぜか。当事者や遺族の生々しい証言と、公文書に記載された検挙者数のデータから、治安維持法が運用された二十年間を検証する。

目次

序章 声を上げ続ける検挙者たち
第1章 拷問された少女と一人の特高―三・一五事件
第2章 ある青年教師の追放―二・四事件
第3章 転向させられた人々
第4章 言葉を守ろうとした兄―植民地での運用実態
第5章 絵を描いて有罪となった学生―生活図画教育事件
第6章 終戦 治安維持法はなくなったのか
終章 それぞれの戦後

著者等紹介

荻野富士夫[オギノフジオ]
1953年生まれ。小樽商科大学名誉教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

57
NHKの番組制作から生まれた本で、治安維持法検挙者のインタビューという、まさにぎりぎりのタイミングの内容も含む。必要過不足のない法についての説明に加え、検挙の実態、特高警察や思想検事の成立や展開、そして予防的な法行使と転向、日中戦開始後の法改正と対象者の拡大などについて、具体的事例を挙げて迫っている。特に植民地、とりわけ朝鮮において、独立運動を同法の「国体の変革」と位置づけて厳しく弾圧したことについては、初めて知ることができた。証言にある取り調べの過程は、現在も続く冤罪を生む捜査に通じるもの。課題は重い。2020/04/01

ステビア

18
共産党を取り締まるための法律だった治安維持法はどんどん拡大解釈されて何でもありの化物になっていく。特高警察は戦後も公安警察として形を変え生き残ったのだった。朝鮮でも独立運動を取り締まるために適用されていたことを知った。2020/06/18

takeapple

15
大正デモクラシーの後なぜ日本は戦争への道を進めたのかと言う問いの答えの1つがこの治安維持法なんだろう。治安維持法で検挙された人でご存命の方やご遺族の方を訪ねて創られたNHKのETV特集の番組取材班による本である。こういう仕事はNHKならではなのだろうし、NHKには頑張って欲しい。戦前期であっても基本的人権が一切無視された立法状況や司法状況だったかというとそんなことはなく、大日本帝国憲法下の制約はあっても現在と同じように一定の歯止めがあったのに、史上最悪の悪法の成立と拡大解釈と執行を許してしまったところに、2020/06/11

ひかりパパ

15
ちょうどこの本を読んでいる時に、大津地裁が湖東記念病院事件で元看護助手の西山さんのやり直し裁判(再審)の無罪判決を言い渡した。判決では、西山さんの自白の任意性、信用性を否定。本書で日本の刑事司法の問題点である自白偏重は、治安維持法が始まりであることを知った。治安維持法は元々共産党を取り締まるために作られたが、時代とともに共産党とは関わりのない人が検挙されていった。それは権力者による拡大解釈され るような語句が条文にあったからだ。最近の特措法においても拡大解釈を許す余地があり、安心はできない。2020/03/31

onepei

7
テレビ番組を母体としているためか読みやすい このごろよく見かける「緊急事態要項」の議論にも参考になるか。2020/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14699211
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。