NHK出版新書<br> 親の脳を癒やせば子どもの脳は変わる

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NHK出版新書
親の脳を癒やせば子どもの脳は変わる

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140886052
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0236

出版社内容情報

親の脳も傷ついていた!
マルトリートメント(不適切な養育)の連鎖を断つ「ポジティブ脳」とは?
トラウマ治療の権威・杉山登志郎医師との対談収載
12万部突破『子どもの脳を傷つける親たち』待望の第2弾!

「子どもの行動が変わってきた」と親が実感できるだけでなく、科学的にもそれが証明される。日々がんばっている親にとって、これほど心強く勇気づけられるフィードバックはありません。「マルトリートメントは悪いことだ」という点のみを強調するのではなく、子どもを傷つけない方法を身につけることによって親に自信をつけてもらい、親の脳を「ポジティブ脳」に変えていく──。マルトリートメントを予防する観点からしても、これは非常に意味のあることです。──「第3章」より

第一章 こころの発達を阻む脳の傷つき
第一章 親のトラウマと子どもの成長
第三章 「親の脳」が変わると「子どもの脳」も変わる
第四章 負の連鎖を断ち切るための親支援
[特別対談]子どもを守る親子併行治療

内容説明

大反響を得た『子どもの脳を傷つける親たち』の第2弾。脳研究に携わる小児精神科医である著者が、本作では「親の脳とこころ」に焦点をあてていく。子どもの脳を傷つけ、健全な発達を阻むマルトリートメント(不適切な養育)から彼らを救うために、脳科学ができることとは何か―。最新の知見に基づき、虐待の世代間連鎖を止める方法を解説する。

目次

第1章 こころの発達を阻む脳の傷つき(子ども虐待はなぜ起こるのか;「身体的虐待」からひろがった虐待の概念 ほか)
第2章 親のトラウマと子どもの成長(連鎖するこころの傷つき;動物において虐待は連鎖するのか ほか)
第3章 「親の脳」が変わると「子どもの脳」も変わる(日本社会では6割が「体罰容認」;「体罰」は愛の鞭ではない ほか)
第4章 負の連鎖を断ち切るための親支援(法改正で虐待が激減したスウェーデン;よい子育ても連鎖する ほか)
特別対談 子どもを守る親子併行治療―杉山登志郎、友田明美(「パターン」が見える親子の傷つき;「団塊の世代」に顕著なトラウマの発現 ほか)

著者等紹介

友田明美[トモダアケミ]
小児精神科医。医学博士。福井大学子どものこころの発達研究センター教授。熊本大学医学部医学科修了。同大学大学院小児発達学分野准教授を経て、2011年6月より現職。福井大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長兼任。2009‐2011年および2017‐2019年に日米科学技術協力事業「脳研究」分野グループ共同研究日本側代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

34
一作目も良かったのですが、こちらはより実践的で自分的には大変勉強になりました。脳の萎縮などの画像でマルトリートメントの悪影響を可視化し、同時に多くのケースを紹介。哺乳類(マウスなど)共通の問題であることを知り考えさせられました。マルトリートメントが連鎖するように、優しい気持ちも連鎖する…その事実をきちんと理解し、今後に活かせれば…と心に刻みました。2022/01/26

カッパ

9
人から紹介されて読むことにした本。どうやら続編なようです。愛着障害に似てるなあと思いました。親からのものを引き継ぐことも多いですしね。虐待と言う言葉は使わず説明しながら、でも子供への体罰などが脳に与える影響を教えてくれます。皆で育てることや知ることできっと苦しみの連鎖が止まっていくんだろうなとおもいました。2021/10/14

Francis

9
前著「子供の脳を傷つける親たち」の続編。今回はどのようにしたら子どもだけでなくその子どもを育てる親を助けられるか、という視点から書かれている。読んでいくと岡田尊司さんの「愛着障害」シリーズと内容が似ていると感じる点が多く、また地域と子育てについての話はソーシャルワーカーたちの集まりで井手英策さんやソーシャルワーカーと語り合った内容とも通じるものがあると感じた。岡田尊司さんの愛着障害シリーズ、そして井手英策他「ソーシャルワーカー」と併読すると良いだろう。2020/08/23

せっかちーぬ

8
親子の姿を職業柄目にすることが多いが、職員に威圧的な態度を取る夫婦がDVで離婚したり、簡単に子どもの頭を叩く人の家の兄弟喧嘩が凄まじかったり、なんてこともある。自分も実は鬱を経験して知ったトラウマ持ち。ペアレントトレーニングの効果、共同育児の推奨など、普段の生活と重ね合わせて理解できることが多かった。ひとりでやらないといけないことが多すぎると、どうしても弱いところに歪みが出る。その前にみんなで得意を出し合って、お願いし合いませんか?という気持ちになった。2022/06/18

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6
哲学や宗教は人の心を心のまま扱っているが、この本では、脳の物理的な反応に心の動きが投影されていると考えており、間接的に脳の活動を分析することで、心を捉えようとしている。世代間連鎖や他人を頼ることの重要性については、ここ最近読んだ「いい子に育てると犯罪者になります」でも同様に強調されていて、共通していた。愛情ホルモンのオキシトシンについては、「ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法 | TED Talk」でも登場。私の脳も診てほしい。ちなみにペアトレは受講経験あり。2022/06/13

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