出版社内容情報
愛することが哲学だ
えっ!? 紀元前のアテナイにタイムトリップ? ソクラテスと、愛(エロース)について対話する? 当代随一の西洋古代哲学者が、プラトンの名著『饗宴』を再現して挑む、前代未聞のギリシア哲学入門書。
内容説明
本書は、哲学者プラトンの代表作で、古代ギリシア語の散文作品として名高い『饗宴』のなかに、語り手の「私」(「現代からの客人」)が列席し、ソクラテスら演説者たちと「愛(エロース)」をテーマに競演する、類を見ない教養新書である。「哲学(フィロソフィア)」という言葉は「知(ソフィア)」を「愛し求める(フィレイン)」という意味の合成語。哲学=愛であることが、いま明かされる。
目次
第1話 誘う―アカデメイアに立つ(一つの旅;古代ギリシア;アカデメイアの杜;学園訪問;パピルス巻物)
第2話 競う―恋愛とはどんなものか(朗読会;声の連鎖;祝勝宴会;アリストデモスの誘い;ソクラテス登場;愛をめぐる言論;聖なるエロースと世俗のエロース;宇宙的エロース)
第3話 求める―欲望は満たされるか(半分になった人間;主役の演説;ソクラテスの問答;エロースは神ではない;欲望としての愛;私たちは何者か?)
第4話 出会う―美のイデアを目指して(美の中で出産する;愛の導き;美の上昇;イデアと出会う;洞窟の中で)
第5話 乱れる―愛することが哲学だ(アルキビアデス乱入;ソクラテス礼賛;かけがえのない愛;饗宴の幕引き)
著者等紹介
納富信留[ノウトミノブル]
1965年東京都生まれ。東京大学大学院教授。東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。慶應義塾大学教授を経て、現職。専門は西洋古代哲学。2007~10年国際プラトン学会会長。『ソフィストとは誰か?』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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