出版社内容情報
AIとビッグデータ、キャッシュレス社会…。6つのテーマを教養をベースにわかりやすく解説。32万部突破『おとなの教養』第2弾!
内容説明
AIとビッグデータ、地政学からポピュリズム、日本国憲法まで。
目次
序章 私たちはいま、どこにいるのか?
第1章 AIとビッグデータ―人間には何が残されているのか?
第2章 キャッシュレス社会と仮想通貨―お金はどう変わろうとしているのか?
第3章 想像の共同体―なぜ民族紛争が起こるのか?
第4章 地政学―地図から見える大国のホンネとは?
第5章 ポピュリズム―ブレグジットとトランプ現象をどう読むか?
第6章 日本国憲法―何がいま、焦点になっているのか?
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業。NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、名城大学教授。東京工業大学特命教授。東京大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
78
テレビでお馴染みの池上彰氏の教養に関する一冊。AIとビッグデータ、キャッシュレス社会、民族紛争と地政学、ポピュリズム、日本国憲法など、歴史や経済・政治学の教養をベースにわかりやすく解説。 お金とは何か。一万円札は日本人には一万円の価値が理解できますが、ジャングルの奥地ではただの紙切れに過ぎず、「共同幻想」で成立していると思い知りました。 またイギリスのEU離脱問題では、アイルランドとの国境紛争や金融空洞化など、EU離脱で課題になることが明白でしたが、その影にポピュリズムの影響ありと改めて認識しました。2021/06/29
十川×三(とがわばつぞう)
51
良書。▼教養を高め、ニュースの表面上ではなく、その歴史や背景と結びつけて自分の頭で考えられるようになりたい。▼氏が他著書で語っている部分も多かった。▼序章、ニュートンについて「ケンブリッジ大で学生に教える」とあるが、正しくは「講師の使い走りの雑務をする代わりに授業料や食費が免除される学生」では?▼2023年6月:再読②2021/08/07
けぴ
44
前作はいわゆるリベラルアーツと言われる教養の総論的本でしたが、今回は各論的な本。AIとビッグデータ、キャッシュレス、民族学、地政学、ポピュリズム、日本国憲法の6テーマ。特に後半のテーマは中東の宗教的な対立の背景、イギリスのEU離脱の理由、トランプが人気を得た理由、改憲の論点などが整理されていて分かりやすく興味深かった。2023/10/07
レモン
40
池上さんもダン・ブラウン読まれるのか、と親近感が湧いた。AIについてはまったく脅威とも思わないので軽く読んだが、ブレグジットやポピュリズムの章が興味深かった。地政学は以前読んだイラスト付きの本がとても面白く、記憶に残っていたので、本書の内容もするすると頭に入ってきた。2019年に刊行され、ウクライナ「危機」について触れられているが、まさか「戦争」になろうとは。現代史の勉強として、『世界の大問題』シリーズも読もうかな。2022/07/29
ホークス
39
2019年刊。教養という言葉には、家柄や学歴に似た特権的な響きがある。でも教養は必要だ。人間は暴力性を生まれ持つ。内なる支配欲や依存心をコントロールするには、自身の頭で考えていくしかない。教養は考える事を助ける。私も自分なりに、正気を保てる範囲で学びたい。本書は前作と違い、具体的な課題について考えている。民族紛争、地政学、ポピュリズムなど、人間が今直面している項目が並ぶ。著者はかなり公正な人だが、あくまで一つの見解として読んでもらうのが著者の望みだろう。今回も理解しやすさに感心した。2022/03/10