NHK出版新書<br> がんで死ぬ県、死なない県―なぜ格差が生まれるのか

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NHK出版新書
がんで死ぬ県、死なない県―なぜ格差が生まれるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140885079
  • NDC分類 491.65
  • Cコード C0247

出版社内容情報

がんは、日本人の2人に1人が罹患する国民病。そこには、私たちの知らない「地域差」があった。がんの様相を都道府県ごとに捉え、見えてきた実態と課題をコンパクトにまとめる。

内容説明

東京都の乳がん、北海道の肺がん、福岡県の肝がん…あなたの県が「かかりやすいがん」は?青森県や大阪府は、なぜ他県に比べてがんで「亡くなりやすい」のか?国立がん研究センターの調査から、都道府県ごとのがんの特徴に迫り、見えてきた実態と課題を明らかにする。地域の視点からがんを捉えなおす、本邦初の一冊!

目次

序章 がんにも「地域差」がある(私たちは、なぜがんになるのか;がん情報を国が集める意義 ほか)
第1章 がんになる県、ならない県“東日本編”(北海道・東北地方;関東地方 ほか)
第2章 がんになる県、ならない県“西日本編”(近畿地方;中国・山陰地方 ほか)
第3章 死亡率を改善するために(「がん登録」の教訓;がんのリスクを見極める ほか)

著者等紹介

松田智大[マツダトモヒロ]
1973年、東京都生まれ。専門は疫学、公衆衛生学。国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録センター全国がん登録室室長。国際がん登録協議会(IACR)次期理事長。神戸大学法学部(医事法専攻)卒業後、東京大学大学院医学系研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学、トゥールーズ第3大学医学部博士課程修了。所属する「がん登録センター」では、全国のがん罹患や死亡の実態を収集・集計し、2016年、はじめて全47都道府県の数値を公表した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しあん

21
地域の健康格差について書かれた著作。興味深い内容でした。本著では都道府県別に語られていましたが、そういえば北海道内で市町村別にがんだけじゃなく疾病のビッグデータって収集されてたよな、と思い出しました。塩分の摂取量が多いエリアが突出して循環器系の疾患が多いと聞いたことが。本著でもふれられてましたが、遺伝よりもむしろ食生活等の生活習慣の方が、がんの原因としての比重は大きいようです。2019/06/18

華形 満

8
図書館推薦本で手にした一冊。私自身も癌家系で両親共に癌で亡くなっている事も本書に興味を持った一因。内容的には淡々とした学術的レポートといった趣きで特に肯否定もなし。その発症理由よりは、各自治体毎の医療機関の整備状況で早期発見確率=早期治療対策が異なるのであろうというのが理解出来た。2017/03/17

KEI

3
本棚整理のためデジタル化。環境や生活習慣によるところが大きいため、地域ごとの統計・分析が重要なことを再確認。がんリテラシーって実際のところどんな感じなんだろうか。がん予防を掲げなくても、気づいたら予防になってる(健康づくりに資している)ような仕掛けを考えていきたいところである。2018/03/02

後ろのお兄さん

1
タイトルだけからは単なる雑学本のようにも見えるが、疫学専門家の書いた真面目な本。サンプリングの偏りみたいな偶発的な事象でそのように見える可能性も完全には排除されない部分もあるにしても、がんの発生と死亡率に大きな地域差があることに驚く。ただなぁ、疫学って、厳密に相関を言うことはできても、因果を説明できないからなぁ。2017/02/08

酒井義仁

1
近現代において、胃がんと肝がんはかなり減り、乳がんは出産率の低い東京で増え、運動不足が大腸ガンを招く。しかし、癌の罹患においてタバコや飲酒はわかりやすいリスク要因だが、ストレスが一番のリスク要因だ。知り合いの外科医曰く、独身男性の孤独というのは非常に大きなリスク要因だとのこと。食生活とは別にストレス社会では癌は罹患率の減少には底があるのかもしれない。2017/01/14

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