出版社内容情報
シュガー・ベイブや竹内まりや、忌野清志郎+坂本龍一…。数々の人気ミュージシャンのプロデュースを手掛けた仕掛人が、ミュージシャンの素顔と長く愛され続けるものづくりの秘密を明らかにする。
内容説明
なぜ彼らの歌は色褪せないのか?シュガー・ベイブや竹内まりや、加藤和彦、フリッパーズ・ギター、そして忌野清志郎+坂本龍一の「い・け・な・いルージュマジック」など…、数々の大物ミュージシャンの音楽プロデュースを手掛け、今日まで四〇年以上業界の最前線で活動を続けてきた伝説の仕掛人が、彼らの素顔と、長く愛され、支持され続けるものづくりの秘密を明らかにする。
目次
序章 一九七四年に始まる物語
第1章 音楽業界に起きていた地殻変動
第2章 巡り合うポップスの才能たち
第3章 ライブハウスがミュージシャンを育てた
第4章 一九八〇年代に花開いたもの
終章 「渋谷系」の時代へ
著者等紹介
牧村憲一[マキムラケンイチ]
1946年、東京都渋谷区生まれ。音楽プロデューサー、「音学校」主宰。加藤和彦、竹内まりや、フリッパーズ・ギターら数々のアーティストの歴史的名盤の制作・宣伝を手がけ、現在も活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
229
「始まりはあ行でお願いします」という、大滝詠一流ヒットソングの作りかたに、共感する。事実、駅前路上ライブからのし上がった「いきものがかり」の129曲中、14曲の歌い出しが「あ」から始まる。童謡の大家・野口雨情の「雨降りお月さん」、「青い目の人形」を例にとり歌詞があ行で始まる歌が名曲として残っているのはわかるが、「発想は世阿弥から」と、サラリと書いているだけで根拠がない。このあたりをもっと読みたかった。2022/01/09
山田太郎
23
この前加藤和彦の映画見にいったら、なんか少し出てきた気がする、竹内まりやのところだったか。クリストーマスとんでもないなというかだから、再結成してもミカよばないんだとわかった。竹内まりやの新しいアルバム出たので、なんかちょこちょこ昔話ででてくるような。最近加藤和彦やら細野晴臣やらの本読んだので、なんか内容混乱してきたな。何となく、山下達郎と大滝詠一はなんだか巨匠感あふれてる気がする。でも、日本の音楽の歴史でいうと最重要人物は細野さんな気がしないでもない。2024/10/30
阿部義彦
18
竹内まりやを世にだしたり、デビューレコードが思いの外売れなくて契約を切られた大貫妙子をヨーロピアンテイストで復活させ、大瀧詠一のサイダーCMを目の当たりにしてレコーディングのやり方を参考にしたり、山下達郎のデビュー作「サーカスタウン」の海外レコーディングのお膳立てをした牧村憲一さんの筆による日本シティポップスの裏話が明らかにされます。私が牧村さんの仕事で最高だと思うのは加藤和彦のヨーロッパ三部作ですね。BOXセット買いました。安井かずみさんや和彦さんの肉筆のスコアや歌詞付きで素晴らしいです。渋谷系もね!2016/12/20
しゅん
17
牧村さんがどのようにはっぴいえんどや山下達郎やフリッパーズに関わっていたのかを曖昧にしか知らなかったので、この本でかなり知識が補強できた。大瀧詠一のCMソングへのこだわりからポップを考えるのは面白味ありそうだ。歌手に乗り気じゃなかった竹内まりやを説得してたら大貫妙子が通りかかって「やめとけ」といった話とかかなりいい。大貫さんが長い間苦戦していたのも描かれていていい。「いけないルージュマジック」の仕掛人に結果的になってしまった話も印象的で、こういうのって誰か一人の暗躍で成り立つものじゃないよなぁとしみじみ。2021/02/19
kokada_jnet
17
ものたりない。新書だから成功したエピソードばかり強調しているが、失敗プロジェクトも数多かったよう。失敗部分も濃厚に書いた自伝を新たに書いてもらったほうが、もう少し面白そうだが、この人の文章力だと、どのみち、駄目なのかも。 2017/01/07