出版社内容情報
EU離脱で注目を浴びる英国。「英国らしさ」が形成されたのはヴィクトリア朝の時代だった。この時代を題材とした文学・美術・映画等人気作品を通じて、英国文化の真髄がわかる一冊。
内容説明
大英帝国が産業革命をいち早く達成し、近代の扉を開けたヴィクトリア朝(一八三七~一九〇一)は、ヨーロッパとは大きく異なる英国らしい「島国根性」的な価値観と美意識が形成された時代であった。日本人にも身近なヴィクトリア朝期の文学・美術・映画などの作品を通じて、英国文化の真髄がわかる一冊。
目次
第1章 中産階級化した英国―語り手としてのヴィクトリア女王(女王が書いた物語;ヴィクトリア女王の子ども時代 ほか)
第2章 ディケンズにみる貧困と博愛精神―『クリスマス・キャロル』の家族観(人気作家ディケンズの誕生;非日常のお祭りだったクリスマス ほか)
第3章 英国の愛国心とテニソン―「シャロットの姫」とラファエル前派(二〇世紀初めのヴィクトリア朝への反動;イギリス文化になじんでいるテニソン ほか)
第4章 階級観と無秩序が生み出すもの―『不思議の国のアリス』の子どもへの目線(ヴィクトリア朝特有の子ども観;美化された子どもたち ほか)
第5章 大衆社会の娯楽の始まり―探偵ホームズとロンドン(十九世紀の探偵ブーム;イギリス最初の警官隊 ほか)
著者等紹介
新井潤美[アライメグミ]
1961年生まれ。上智大学文学部英文学科教授。専門はイギリス文学、イギリス文化、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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