出版社内容情報
財政学〔第3版〕
内容説明
初版から20年、社会は混迷の度を強め、さらにパンデミックが襲っている。財政学を総合社会科学として鋳直し、「危機の時代」の指針となるべく世に出された本書の役割はますます増している。この間の制度的変遷をふまえ、データを刷新して改訂。
目次
第1編 財政学のパースペクティブ
第2編 財政学のあゆみ
第3編 予算
第4編 租税
第5編 財政のアウトプットとサブシステム
第6編 政府間財政関係
著者等紹介
神野直彦[ジンノナオヒコ]
1946年埼玉県に生まれる。1969年東京大学経済学部卒業。1981年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪市立大学助教授、東京大学大学院経済学研究科教授、地方財政審議会会長などを経て、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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財政学のパースペクティブ: 財政学への旅立ち 財政と三つのサブシステム 財政学のあゆみ: 財政学の生成 財政学の展開 現代財政学の諸潮流 予算: 財政のコントロール・システムとしての予算 予算のプリンシプル 予算制度の構造と機能 予算過程の論理と実態 予算の改革 租税: 租税原則 租税の分類と体系 人税の仕組みと実態 財政のアウトプットとサブシステム: 貨幣支出としてのアウトプット 公共サービスの供給としてのアウトプット 三つのサブシステムと公共支出 政府間財政関係 財政の過去から未来へ2021/10/10
Ra
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大家による財政(社会)学の理論書第3版。冒頭にて,歴史の大転換期には財政を分析することが「社会分析の最良の出発点」となるというシュンペーターの考え方を紹介した上で,「財政とは何か」をまさに原理的に探究する。財政は,「社会全体」を構成する3つのサブシステム(政治/経済/社会)の媒介環であり,「社会統合」を任務とする政治システムは,経済システムから「租税」として調達した貨幣で,社会システムから「忠誠」を調達して,公共サービスを供給する。2021/08/31