内容説明
「貧困大国」「格差大国」等、アメリカをめぐる言説はどこまで的を射ているのか。これからの外交政策、日米関係はどうなるのか。そしてオバマはどんな歴史を紡ごうとしているのか。戦後70年を機に、アメリカ研究のトップランナーが、「歴史認識」「政治」「社会」「外交」からアメリカ社会が抱えるジレンマもろとも、その実相とダイナミズムを鮮やかに描き出す。
目次
第1章 アメリカの「歴史認識」―日本像から見る(不可解な日本の「保守」;なぜ右派が警戒されるのか;更新される「歴史認識」;「ディスカウント・ジャパン」への反応)
第2章 アメリカの「戦後」―保守とリベラルの相克(「自由社会の盟主」はいかにつくられたか;「黄金の五〇年代」を起点とするアメリカ現代史)
第3章 戦後社会の変質―自由大国のジレンマ(「個人化」する社会;保守化する経済、拡大する格差;超資本主義化する政治;新自由主義的「自治」の加速;社会のリベラル化)
第4章 オバマ外交の現実―「世界の警察官」からの退却(アメリカ再建への要請;アジアへの「リバランス」;転機を迎える日米関係;中東をめぐる混迷)
第5章 「アメリカの世紀」は終わったのか―親米/反米を超えて(アメリカ衰退論を検証する;アメリカの自画像;アメリカへのまなざし)
著者等紹介
渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年生まれ。慶應義塾大学SFC教授。専門はアメリカ研究、文化人類学、文化政策研究。ハーバード大学大学院にてPh.D.(社会人類学)取得。ハーバード大学国際問題研究所アソシエート、パリ政治学院客員教授、アメリカ学会常務理事などを歴任。著書に『アフター・アメリカ』(慶應義塾大学出版会。2004年サントリー学芸賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがく
coolflat
さきん
skunk_c
ケニオミ