講談社学術文庫<br> 伊勢神宮と出雲大社―「日本」と「天皇」の誕生

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講談社学術文庫
伊勢神宮と出雲大社―「日本」と「天皇」の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065185346
  • NDC分類 175.8
  • Cコード C0121

出版社内容情報

こうして「日本」は形づくられた!

なぜ、大和は出雲を必要としたのか?
朝日と夕日、太陽と蛇、陸と海、現世と他界―
天武・持統の大和王権を守る「両端の象徴的霊威」をになうものとして伊勢・出雲をとらえ直し、
日本の起原に鋭く迫る試み。
「神とは何か」という民俗学による理論的分析の視点と、
歴史学による記紀をはじめとする文献研究、
考古学の発見を融合させた、新しい古代探究!


【本書の内容】
第一章 伊勢神宮の創祀
第二章 〈外部〉としての出雲
第三章 祭祀王と鎮魂祭
終 章 〈日本〉誕生への三段階

※本書の原本は、2008年に講談社選書メチエより刊行されました。

内容説明

なぜ、大和は出雲を必要としたのか?朝日と夕陽、太陽と蛇、陸と海、現世と他界―天武・持統の大和王権を守る「両端の象徴的霊威」をになうものとして伊勢・出雲をとらえ直し、日本の起原に鋭く迫る試み。「神とは何か」という民俗学による理論的分析の視点と、歴史学による記紀をはじめとする文献研究、考古学の発見を融合させた、新しい古代探究!

目次

第1章 伊勢神宮の創祀(従来の学説と、神宮創祀の基本史料;「神話と歴史」の構成;歴史の中の伊勢神宮)
第2章 “外部”としての出雲(王権のミソロジー(神話論理学)
出雲世界の歴史と伝承
祭祀王としての天皇
出雲の地位の変化)
第3章 祭祀王と鎮魂祭(新嘗祭と大嘗祭;鎮魂祭の歴史;鎮魂祭の解釈)
終章 “日本”誕生への三段階

著者等紹介

新谷尚紀[シンタニタカノリ]
1948年広島県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。現在、國學院大學大学院客員教授、国立総合研究大学院大学・国立歴史民俗博物館名誉教授。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

16
 素人が読む本じゃないなぁ。素人に読んでもらうようにも書いてないし。何より、あまり説得力がないし、特に斬新なのことが書かれているわけでもない、という印象だ。まぁ、途中からテキトーに読んでしまったので明言できないけれど。論証があまりに細かいので、論理を追うのが面倒だし、なるほど、と思うような記述もなかった。王権が持つ二重の性格だって、いかにもみたいに書いてあるが、改めて強調されるような話でもないしねぇ。2020/05/04

∃.狂茶党

13
現在進行形で、政治的に改竄や隠蔽が繰り返されてる日本ですが、日本書紀の推古三十年をなかったことにしてしまうのは、相当の荒技。 歴史を残そうって最初期の試みでそんなことするのすごくないか。 厩戸皇子の没年を一年繰り上げてるらしきことから、資料紛失などの事故ではなく、意図的な行為と目されてる。 日本すごい。 日本の歴史を民俗学的に、考古学的に、文献史学的にさらっていくすごい本。 こちらの情報不足と、古文をいちいち読み下さないスタイル再読を必須とするでしょう。 2023/06/24

はるわか

12
7世紀末~8世紀初頭にかけて成立した天武・持統の大和の超越神権王権とは<外部>としての出雲の存在を必要不可欠とした王権であった。外来魂の吸収という呪術的霊威力の更新の儀式と信仰をヤマトの王権が獲得し内部化できたのは、出雲の祭祀王権(龍蛇神祭祀)との接触によって。9~10世紀にかけて、それまで祭祀王と世俗王の二つの属性を具備していた古代の天皇が祭祀王に純化し、摂関家という新たな世俗王が登場した結果、それまで<外部>として異様な霊威力で大和王権を支えてきた出雲の存在は不要に。出雲は神々のふるさとの位置付けに。2020/07/28

∃.狂茶党

9
教科書のように、各節にまとめが付され、全体のまとめもあるため、そこだけでも、全体的なことがわかる親切設計。 文章も教科書的で、少し堅苦しいかもしれませんが、教科書的ってことは、普通に読めるってことでもあります。 たまふりたましずめという、折口の読み解きを用いつつ、「神(話)」が編纂されていく姿を辿っていきます。 それは日の本の国の幼年期の姿でありましょう。 (ただ天皇の誕生は曖昧です。) このような学問、書物が許されぬ時代がありました。 そのことを、心に刻んでいましょう。血が流れるほど深く。 2022/10/23

剛田剛

2
・都から見て伊勢神宮は海から登る清浄な朝日の地、出雲大社は日が沈み異物が漂着する異界の地という東西のコスモロジーのもとにあるのが天皇と日本•異界を規定することによって「自己」という物語が創始される構造の中で、当初は出雲が異界の役を果たしていた•いわゆる日本神話が天武~持統朝の治績が反映された創作物であるとみる場合、天照大神の信仰と伊勢への遷座もそこに由来するのでないか•個人的には「日本」という大陸に向けた自己主張としての国号と大陸に反する地から上る朝日の地としての伊勢にも関連がある気がする2023/06/26

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