内容説明
座っておとなしく聴くクラシックやモダンジャズに対して、ダンサブルな流行音楽を大衆音楽と定義すれば、昭和の音楽史に「リズム」という新たな視点が浮かび上がってくる。戦前戦後のジャズに始まり、昭和三〇年代のマンボにドドンパ、ツイスト、はてはピンク・レディーからユーロビートまで。「踊る」大衆音楽の系譜を鮮やかに描いた意欲作。
目次
第1章 ダンスホールとジャズの戦前戦後―占領期一九五二年まで
第2章 ニッポン「ラテン音楽」事始め―一九五五年という画期
第3章 マンボ・ブームとニューリズム時代の幕開け―一九五五~一九五七年
第4章 「国産」ニューリズム・ドドンパ顛末記―一九六〇~一九六一年
第5章 ツイスト上陸!「ダンス狂時代」―一九六二年
第6章 ニューリズムの迷走・ボサノヴァ、タムレ、スカ―一九六三~六〇年代後半
第7章 お茶の間はダンステリア―ディスコとアイドル歌謡の一九七〇~八〇年代
第8章 ユーロビートは「帰ってきたドドンパ」か―一九八〇年代後半以降
著者等紹介
輪島裕介[ワジマユウスケ]
1974年金沢市生まれ。大阪大学大学院文学研究科准教授(音楽学)。専門は大衆音楽研究、近現代大衆文化史、アフロ・ブラジル音楽研究。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了(文学)。日本学術振興会特別研究員、国立音楽大学ほか非常勤講師を経て現職。『創られた「日本の心」神話―演歌をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書)で2011年、第33回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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