内容説明
‘yes’が「いいえ」の意味になったり、動詞の進行形が「している」の意味にならなかったりと、日本語と英語はピタリと一致しないもの。ならばお決まりの訳語を手放して、ネイティブの発想そのものをさぐってみよう。日本人がとくに陥りやすい誤解を取り上げながら、英語の核をなす名詞と動詞の正体に迫る。大人の学びなおし層に贈る、新感覚の英文法書!
目次
序章 「訳語」から「発想」へ(訳語に頼らない英語勉強法;翻訳の恩恵とは? ほか)
第1章 イヌとdogは何がちがうのか?―代名詞・普通名詞の発想(授業で出会うヘンな日本語;教科書のありえない会話 ほか)
第2章 aとtheは本当にややこしいのか?―冠詞の発想(なぜ冠詞が必要なのか?;英語で個体を指すには ほか)
第3章 ロンドン橋は、いま「落ちている」のか?―現在形・進行形の発想(動詞こそがもっとも大事な語;動詞は王様、名詞は家来 ほか)
第4章 「食べてしまった」は正しい訳語か?―完了形の発想(日本人は完了形が苦手?;結果用法のはたらき ほか)
著者等紹介
伊藤笏康[イトウシャッコウ]
1948年、東京都生まれ。聖徳大学文学科教授。専門は言語学、科学哲学。東京大学農学部卒業後、同大学院理学系研究科満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
25
英語と日本語の背景が違うので、翻訳による弊害が出てくる。それに気づかされた本。2019/09/18
Yuji Hamano
5
まさにこういう説明を求めていました!!まさにネイティブの発想を知ることができる。これほど徹底的に冠詞が存在する意味、意義を逆に冠詞の無い単語から解説していたり、過去分詞の解説にまず過去形(日本語訳との相性が良いために見落とされている)をこそしっかりとその意味を理解させてくれたり。なるほど「逆転」の名の通り一般的な英語教育上はあまり大きな問題にならない部分をこそ徹底的に解説することで日本語人的に英語に対して頭を悩ますポイントを整理してくれる。2015/11/27
釦
2
なんで名詞の前にtheとかaとか付けるんだろう、と昔から漠然と思ってたんだけどいつしか疑問にも思わなくなって「そういうもんだろう」で、片付けてしまっていた(みなさんはいかがだろう?)。英語の問題が解けてもなんだかすっきりしなかったのは表面的な勉強にはそれを話している人たちの考え方や習慣などが抜けていたからだった。英語に限らずその国の言語を学ぶということはその国で生きてきた人や歴史を知ることに他ならない。英語ができる人もできない人も英語にたいして一抹のもやもやを抱えている人におすすめ。2017/04/08
月と星
2
★★★★すごく面白いけど,難しい。2015/02/10
yasu7777
1
★★★☆☆ 練馬2821-2542021/05/22