内容説明
外に向かって勝負せず、内向きの足の引っ張り合いに終始する現代日本。その根元に潜むもの―精神的にいまだ「母‐子」の二者関係が支配する「天国」にとどまり、父親的なライバルが出現する「母‐子‐父」の三角関係をこなしきれない心のあり方を問いかける。私たちが真に自立して生きる道筋はどこにあるのか。きたやま深層心理学の集大成にして最適の入門書。
目次
序章 私はこうして精神科医になった―「嫉妬」を考える
第1章 私たちの心の底にあるもの―「あれもこれも」という甘え
第2章 「あなた」が「みんな」に豹変するとき―裏切りの心理学
第3章 人生は「三角関係」である―心の基本構造
第4章 私たちはどうして神経質なのか―フロイトの発達理論
第5章 人はどのように「三角関係」に出会うのか―言語のエディプス構造
第6章 「あなた」が私を裏切るとき―「幻滅」の精神分析
第7章 成長を阻むもの―羨望恐怖と嫉妬不安
第8章 私たちはなぜ傷つくことを恐れるのか―自己愛のメカニズム
第9章 安心して生きるために―専門的な第二者を得る
終章 嫉妬をこなすこと、生き残ること―「普通の深層心理学」を理解する
著者等紹介
きたやまおさむ[キタヤマオサム]
1946年、淡路島生まれ。本名・北山修。精神分析医。京都府立医科大学卒業後、ロンドンのモーズレイ病院などを経て北山医院(現・南青山心理相談室)を開設。91~2010年まで九州大学教授。現在、白鴎大学教授、国際基督教大学客員教授を務める。専門は精神分析学。医学博士。一方、ミュージシャンとして、65年、ザ・フォーク・クルセダーズを結成。『帰って来たヨッパライ』でデビュー。解散後、作詞家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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