NHK出版新書
外尾悦郎、ガウディに挑む―解き明かされる「生誕の門」の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883792
  • NDC分類 712.1
  • Cコード C0295

内容説明

天才建築家ガウディが設計したサグラダ・ファミリア教会。着工から130年、遂に教会の顔となる生誕の門の「扉」の制作が始まった。その大役を担う日本人彫刻家・外尾悦郎―バックパック一つを背負ってバルセロナに流れ着いた青年が、33年の月日の果てに掴んだガウディの遺志=思想の核心とは何か。その人生を辿りながら、集大成の仕事に挑む外尾悦郎の「今」を描き出す。長期密着取材にもとづく迫真のドキュメンタリー。

目次

プロローグ 新たな冒険の始まり
第1章 腕試しの旅―サグラダ・ファミリアとの出会い
第2章 「ハポネス」から「ソトオ」へ―試される日々
第3章 諸君、明日はもっといいものを作ろう―ガウディ思想との出会い
第4章 博多男児、ガウディの遺志を継ぐ―スペインの宝を彫るということ
第5章 ガウディの残した謎―「生誕の門」扉に挑む
第6章 弟子―「虫たちの森」を作る
第7章 もう一つの宝―スペインの大地に根を張る
第8章 最初の関門―祝福を受ける日を願って
エピローグ 冒険は続く

著者等紹介

星野真澄[ホシノマスミ]
1968年、長野県生まれ。92年NHK入局。「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」「プロジェクトX」などの番組ディレクターを担当。2011年3月放送のハイビジョン特集『二人の旅路―日中激動を生きた京劇夫婦』でギャラクシー賞受賞。現在は経済・社会情報番組部のチーフ・プロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kan

25
サグラダ・ファミリアの主任彫刻家の外尾氏の生い立ちから、サグラダ・ファミリアで石を彫り始めた頃のエピソード、そして生誕のファサードの慈悲の門製作秘話まで、たっぷり知ることができる。外尾氏本人による著書に比べると薄味だが、カタルーニャの人と空気に交じり、染まり、深く根を下ろしていく過程は第三者の筆ならでは。微笑ましいエピソードも、集中して勝負に出て成果を出さなければならない厳しい現実も、海外で腕ひとつで生きる覚悟と、なすべき仕事への愛情が感じられる。授業の資料本として読んだがこの方は本当に凄い人だ。2023/10/22

Koki Miyachi

4
サグラダ・ファミリアで彫刻を彫り続けている日本人彫刻家「外尾悦郎」の冒険人生の記録。取材が実現するまで五年の交渉が必要だったという。「ガウディの伝言」など外尾さんの著書は読んだことがあるが、外尾さんの人生を客観的に記述しているという点で違った意味で価値がある本。インタビューを中心に取材しただけあって、外尾さんの個人的なエピソードも色々紹介されていて興味深い。2014/01/28

ゆうゆう

2
国宝制作に関わる外国人、そう考えるとスペインの懐の深さなのか、実力の前には国籍もいとわないのか、神の采配としか言えない。彫刻家・外尾悦郎氏の作品がスペインの宝になる、世界の宝になる壮大な話だ。「無駄な力が入らない打ち方ができるようになると、マメができない」真理だ。2016/12/31

モビエイト

1
サクラダファミリアを製作している外尾悦郎さん。 サクラダファミリアを観光する前に講演会で話をきましたが、やはり見た後の方がイメージも湧きました。 今回、この本を読んでまたサクラダファミリアに行きたい、見てみたいと思いました。2019/04/29

Naoko Okada

1
一年半前にバルセロナに行く前にも多少、ガウディ建築物を勉強しましたが、全く足りなかったなと思いました。 何も知らないのと同じくらいにしか味わえなかったなと、この本を読んで思いました。 次に行くまでに もっと勉強して深くガウディを味わいたい。 とは言え、学生時代の頃からガウディの伝記を読んだりしていたので知っていることもある為、かなり簡単に読めたと思います。2018/12/14

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