内容説明
クリティカル・リーディングとは、文章のポイントを的確に見抜き、「批判する力」を育むための全く新しい文章読解法。評論から新聞記事までを素材に、思考がどう論理的に表現されているかを解説、論証の基本構造を明らかにする。論証がきちんとなされていない文章の見分け方から結論の飛躍に突っ込むコツまで。レトリックに惑わされずに本質を把握する術を伝授する決定版。
目次
序 クリティカル・リーディングって何?
第1講 文章から「論証」を探してみよう
第2講 文章の「根拠」に突っ込んでみよう
第3講 文章の「暗黙の仮定」を考えてみよう
第4講 文章の「推測力」を評価してみよう
第5講 文章を「パラグラフ構造」で書き直してみよう
第6講 「論証図」を作り、文章を批判的に読み解いてみよう
著者等紹介
福澤一吉[フクザワカズヨシ]
1950年、東京都生まれ。78年、早稲田大学文学部大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。82年、Northwestern Universityコミュニケーション障害学部言語病理学科博士課程修了。Ph.D.現在、早稲田大学文学学術院心理学コース教授。専門は認知神経心理学。日本神経心理学会評議員、高次脳機能障害学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
16
2012/4/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2012/6/28~7/6 たまたま本屋で見つけた本。文章をいかにクリティカルに読むか,ということを実例,練習問題などを挙げながら解説している。とてもわかりやすい。最近,こういうタイプの本を読んでいなかったので,久しぶりに読んで今一度論理的な文章の書き方について振り返ることができた。良書である。2012/07/06
の
6
使えるようなるまで練習問題を反復すべき意義のある本。わかりやすく書かれているので、中学生から使えそう。2013/06/28
まさや
5
話の根拠と結論の関連性の強さを検証する。根拠と結論をセットに出されると、一見、筋が通ってそうに聞こえる。だからといって、違う見方もできるので、鵜呑みにしてはいけない。 社会通念だからといって根拠にならないこともある。2021/04/11
えんど
4
主張、限定表現、根拠、論拠、裏付け、反駁のトゥルーミンモデルて構造みるという感じでこの構造を考えるのは何かしら厳密な時にならわかるけど一般のサラリーマンには過剰。ただ主張なのか、根拠なのかを瞬時にに判断する訓練はやっていかないと思考体力つけられないのでそこは参考にしてよいかなと思った。論文多く読むとならアリ2020/10/15
yagian
2
会社の新人研修のコマ(批判的思考、クリティカルリーディング)を担当しており、その構成を検討するための読書の一環。新書版で入門書の体裁だが、なかなか内容は濃密で、例題もきちんと解こうとすると考える必要がある(著者の解答例には首を傾げるところもあるが…)。自分の担当のコマだけでは、練習問題も含めるとこれだけの内容には時間が足りないので、ここからピックアップすることを考えねば。その先の自己学習のための推薦図書にいれてもいいかな。2017/03/22