内容説明
豊食と崩食・飽食と放食・趣食と守食・共食と孤食など、「食」をめぐるキーワードから明らかになる、日本人の食生活の実態。NHKの食生活調査をとおして21世紀の食卓を展望する。
目次
第1章 豊食のなかの崩食―欠食の実態
第2章 飽食のなかの放食―食へのこだわりのなさ
食生活調査に寄せて 群馬大学・高橋久仁子教授「そこそこの食生活」と「ほどほどの健康」―フードファディズムからの脱却
第3章 趣食と守食―料理の楽しさと煩わしさ
第4章 崩食と放食の連鎖―ゆるくなる食のしつけ
第5章 共食と孤食―食卓を囲む家族の結びつき
鼎談 食生活調査から 堀江泰子さん・ひろ子さん・さわこさん―堀江家三代・伝わる食卓
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりん
3
3:積読本整理で流し読み。データによって、冷静に食生活について語っていく。もっとひどい食生活かと思っていたけど、そうでもなかった。でも2006年の本だからなあ…。■「正しい食生活」というものはありません。あるのは「適切な食生活」です。食習慣や食卓のマナーは親の態度に影響を受けていて、食に関するしつけは親から子どもへ世代が変わるにつれて徐々にゆるくなっていく。近畿ではパンがほかの地域よりもよく食べられている。2012/10/27
ophiuchi
1
同じようなことが繰り返されていたので、途中からはパラパラめくって流しました2010/10/20
hitoriyokozuna
1
家庭を守る立場になったらもう一度読み直したい一冊2009/05/26
shizzy
0
図書館本。データを元に日本人の食生活について書いた本。年代や家族構成によって食へのこだわりがあるかどうかとか、手作り料理へのプレッシャーや家事分担、しつけについてとか、おふくろの味親父の味についてとか、割と多角的に書かれていた。データがもとなので凝り固まった思想的な方向(〜べきだ云々)に話が進まなかったのが良い。2015/07/21
kozawa
0
取り立てて褒める程の本でもないんだけど、このジャンルはいい加減なデータでいい加減な議論をする本が多すぎるので本書は随分まともな部類に入る2011/01/28