内容説明
点心とは、「おやつ」や「夜食」に当たるものだが、中国の人びとの食生活では、それ以上に不可欠なもの。小腹が空いたときに、人びとは実にさまざまな点心の味を楽しみながら、同時におしゃべりやお茶も楽しむ。中国食文化を研究して半世紀を超える二人の著者が、四季おりおりに食される点心の特色や、北京・上海・広東・香港・台湾など各地の点心の魅力等々、尽きることのない点心の豊かな世界を紹介する。
目次
第1章 中国人と点心(点心とは?;昔話から見た点心の由来;中国でなぜ点心が発展したのか)
第2章 点心歳時記(行事と食のかかわり;暦について)
第3章 点心とお茶(「茶」の歴史をたどれば;発酵によるお茶の分類;地域差によるお茶の好み;色別の分類と代表的な名茶;茶の楽しみ方と中国人;お茶と点心の取り合わせ)
第4章 各地の点心(人の集いと点心;北京の小吃;香港・広東の飲茶;上海の下町の今昔;台北の夜市;その他の地方―西安など)
著者等紹介
中山時子[ナカヤマトキコ]
お茶の水女子大学名誉教授。外務省研修所講師。北京大学文学院中国文学系に学び、東京大学文学部中国文学科卒業。お茶の水女子大学教授や法政大学講師、明海大学教授などを経て現職
木村春子[キムラハルコ]
中国食文化研究家。中国料理研究会代表。日本ホテルレストランサービス技能協会顧問。お茶の水女子大学中国文学科卒業。日本中国料理協会相談役などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。