内容説明
野球は見てもやっても楽しいスポーツ。しかし、近年は野球人口が減ってきているという。その原因は軍隊式の旧態依然とした野球の雰囲気にあるのではないか。本書では、まず野球を楽しむことを第一にし、自主的に練習に取り組むことで強いチームになれることを実証した慶應義塾高校のエンジョイ・ベースボールの考え方と、その実際を紹介する。
目次
第1章 エンジョイ・ベースボール
第2章 こんな野球がしたかった―アメリカ野球がお手本
第3章 日本一になろう―二〇の部訓
第4章 一人ひとりが独立自尊―野球部はこんなところ
第5章 努力するのは当たり前―毎日の練習
第6章 胃液の出るような緊張を楽しめ―試合ではかく戦う
第7章 未来の野球
著者等紹介
上田誠[ウエダマコト]
慶應義塾高等学校野球部監督。英語科教諭。1957年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。桐蔭学園高校、神奈川県立厚木東高校、慶應義塾中等部を経て、1991年より現職。98年にはUCLAに1年間留学し、コーチ学を研究。2005年、第七七回選抜高校野球大会に出場、ベスト8進出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みきはる
1
最後の提言がなるほど、という感じでした。こういった意見が学童野球の連盟などにも届いて少しずつ変わっていかないと、野球人口は減少の一途をたどるのでしょう。アメリカの指導方法がすべてではないとは思うけど、根本的に真の意味でエンジョイ・ベースボールできるようになるといいなと感じる。野球は本当に面白い。著者のような監督が増えると、ますます甲子園とか面白くなるでしょうね。慶應の野球が観たくなりました。2018/12/27
K
1
こんな高校野球があったとは!来年の甲子園予選では注目しよう。2017/10/26
Noriaki Yamamoto
0
野球指導者には激おすすめです。 野球は楽しいし、野球の勉強も楽しい。 勉強しましょう!2015/04/05
カモメ
0
部活の野球は規律に厳しく軍隊的なイメージを持っていたし、自分も中学時代それで野球を辞めた。ただ、それを払拭し、中学で全国優勝した人も大学から野球を始めた人も一緒になって、みんなで楽しく厳しくやる野球を体現した実話に興味が湧いた。「バントはせず、みんながホームランを打ちにいくような野球」聞いたことの無い監督の野球観がオモシロかった。自分もこんな環境で野球をやりたかったな、と思った。こういう本を読むクセがあったのは、自分が環境への適合がある意味で悪く、自分に合った環境を創りたい意思が強かったからかもしれない。2008/02/03
nabechiki
0
野球以外でも活かせる部訓。Enjoy大事だな。エンジョイ勢のエンジョイではなく、本当に楽しむためには勝つ必要があって、そのために全力を尽くすという意味でのEnjoy。日本一になりたいと思わないものはなれない。自分一人で生きていると思わず感謝の気持ちを。グラウンドではみな対等。自分の評価は自分で。勝ち負けにはこだわれ。自分で自分の逃げ道を作るな。そしてエンドレス、いつまででもやってやろう。大事な言葉がいっぱい。2024/08/16
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