内容説明
英語には聖書から生まれて広がった単語や表現が少なくない。本書では、旧約聖書のなかの有名な15の物語を紐解きつつ、現在もよく使われている英語表現を、日常会話をはじめ、英字新聞や雑誌、衛星放送のニュース、映画などからひろい出し、わかりやすく解説。キリスト教文化を学びながら英語をさらに深く味わうためのカギを提示する。
目次
Brother’s keeper(面倒を見る人)
Noah’s Ark(ノアの箱舟)
Tower of Babel(バベルの塔)
Birthright(長子の権利)
Joseph’s robe(ヨセフの上着)
Plague(エジプトの災い)
Exodus(大脱出)
Part the water(海を分ける)
Wilderness(荒れ野にて)
Manna(マナ)〔ほか〕
著者等紹介
石黒マリーローズ[イシグロマリーローズ]
英知大学教授、レバノン文化教育センター館長。1943年レバノン生まれ。聖ヨセフ大学哲学科卒業後、アンスティテュー・カトリック・ドゥ・パリ大学修了。72年来日
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感想・レビュー
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Timothy
3
欧米の記事や著名人の発言から、旧約聖書を背景に持つ言い回しなどを紹介する本。「石に書かれる」と絶対的な掟、「壁に書かれる」と不吉の前兆、などなど。海外新聞の類をほとんど読まないので実態は知らないが、グローバル化と他宗教への配慮が、読み手の聖書知識を前提とするこのような言い回しを公共メディアから消していってしまうようなことはあり得ないだろうか?もしあり得るならばそれは、英語を使って生きる人々の多様性への優しい心遣いだと感心すると同時に、ある豊かな文化の自己犠牲でもあるので、とても残念に思う。2017/02/11
の
3
旧約聖書の英語名文を、シーンの解説と実際の記事での使用例とともに読み進めていく。よく洋画で「聖書には~」と登場人物が(得意げに)言うシーンがありますが、こういう哲学的な意味が裏に隠れているのか。単語熟語のニュアンスも分かっていくので楽しめました。考えてみると日本語でも仏教の諺は多いですよね。2010/09/10
千尋
1
旧約聖書のなかの有名な話を、英文とともに理解することができた。旧約聖書のなかのフレーズが現代の生活でもふんだんに利用されていることを知って、もっと聖書や神話など、外国の文化に関係することを知りたくなった!2013/08/07
Kevin
0
聖書のストーリーを題材にしながら、ニュースヘッドラインに頻繁に登場する表現の背景と言葉の持つ意味を解説して行きます。英語表現を楽しく学び、英語表現の理解が深まります。2024/08/02