内容説明
頑なに自分流儀を貫く店主、酒と肴をこよなく愛する心優しき人々…昔ながらの大衆酒場で夜毎繰り広げられる人間ドラマ。多種多様の顔を持つ東京の名物酒場を飲み歩き、酒場を巡る四季と人間模様を活写する。巻末には、下町の酒場を詠み込んだ「酒場八十八句集」を収載。
目次
プロローグ 酒場の散歩術
第1部 ディープな酒場暮らし(深川あたりで…;煮込みパラダイス;鍋で一杯 ほか)
第2部 名物酒場・吟遊の抄(酒場外伝;俳句による酒場日記のすすめ;立ち飲みの本流 ほか)
エピローグ 酒場回帰の果報と代価
酒場八十八句集
著者等紹介
吉田類[ヨシダルイ]
酒場詩人。1949年高知生まれ。仏教美術に傾倒し、シュール・アートの画家として活動、パリを起点に渡欧を繰り返す。後にイラストレーターに転身し、90年代からは酒場や旅をテーマに執筆を始める。現在は俳句愛好会を主宰し、BS‐i「吉田類の酒場放浪記」に出演
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
18
街を歩き、横町に入ると、そこには「大衆酒場」が。自分流儀を貫く店主と、酒と肴を愛する客たち。煮込みの美味しい店から、池波正太郎が愛したどぜう鍋を出す店など名物酒場の数々とそこでの人間ウォッチングを書いた本。2016/01/08
ハチ
16
酒場の侘び寂び。人生の宿り木。筆者はただの酔っ払いでは済まぬ、さびしさや趣や風情をまとっている。 侘びて一杯。寂びて一杯。 特に冬の句。 グッバイを鞄に詰めて冬の旅…はまるでシューベルトの音楽の様などうしようも無さをうたっており、そっとコートの襟を正てたくなる。2019/12/30
でんちゅう
10
とても丁寧で、くそ真面目に酒場を語っている感がする。テレビでは大いに楽しんで笑顔が絶えない、本当の酒好きだけど、本では俳句を交えて、真剣に酒場を論じていて、ギャップが楽しい。この本に載ってる酒場を訪ねて見たいけど、こっちは田舎だから無理です。しかし酒を飲みながら、この本を思い出すのも有意義かも知れない。良くぞ酒好きの心を揺さぶる名著を書いて頂いたと感謝します。人生は酒と旅だなぁー!2020/12/18
ちくわん
10
最近は「吉田類の酒場放浪記」以外に自らの意思でテレビは見ない。その方の著作。もっとざっくばらん系かと思っていたが、しっかり文化人だった。四国生まれの、アーティスト、登山家、俳人。松尾芭蕉のようだ。テレビでは、また違う顔をみせるが。酒を飲んだらダメな国もあるが、そうでなくてよかった。2019/01/22
ハチ
7
久しぶりの再読。 琥珀色のエタノールの向こう側。 吉田類のニヒリズム、ハイブローがほとばしる。 カッコ良すぎるだろ。 人生は辛い時もある。酔っ払って猫みたく横になれない時にこそ読みたい。サンキュー2023/05/01




