内容説明
取引量一日2300トン、20億円ものカネが動く「東京の台所」―築地市場。近年すべてが機械化していくなかで、築地だけは古くからの伝統やしきたり、独特の符丁が支配する。マグロに代表されるセリ場やそこで働く男たちの綿密な取材を通して、江戸の頃より続く魚河岸の姿をいきいきと描く。いつしか失ってしまった日本の風景や人情、一度は味わいたい築地魚河岸の心意気。
目次
田山花袋の魚河岸
築地のファッション
四年に一度のお引っ越し
売り方・買い方の流儀とコツ
魚河岸と築地本願寺
活け締めの極意
茶屋の歴史
「ギョクをつまみにシャリを少なめに…」は通なのか?
マグロはバクチ!
日本人のトロ信仰
セリ場の楽しみ方
セリ人の生活
築地の名物食堂
築地三景
築地のゆくえ
著者等紹介
小林充[コバヤシミツル]
1952年埼玉県生まれ。主夫業のかたわら、フリージャーナリストとして活躍。慶応義塾大学文学部卒業。嶋中労のペンネームで『おやじの世直し』(NHK出版・生活人新書)がある
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