内容説明
心の疲れを自覚したとき。力と自信を取り戻したいとき。ともに悲しんでくれる人がいないとき。…。今、あなたの心が欲しているとっておきの一曲を処方する。多種多彩な六〇曲を厳選し、クラシック音楽の入門書としても役立つ最適の一冊。
目次
第1部 クラシックの心理学講座(音楽がもたらす効用;作曲家の心理に迫る)
第2部 心を癒す60の処方箋(心に安定を見出したいときに:バッハ『管弦楽組曲第三番』;上機嫌を持続させたいときに:ハイドン『弦楽四重奏曲作品六四の五』「ひばり」;青春の輝きを取り戻したいときに:モーツァルト『ディヴェルティメントK一三六~K一三八』;眩い光の中で戯れたいときに:スカルラッティ『ソナタ』;満ち足りた幸福感を味わいたいときに:ブラームス『ハイドンの主題による変奏曲』;微笑みを絶やしたくないときに:J・シュトラウス『美しく青きドナウ』 ほか)
著者等紹介
富田隆[トミタタカシ]
駒沢女子大学人文学部教授。1949年東京生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。人間の心を情報処理系として研究する「認知心理学」が専門
山本一太[ヤマモトイチタ]
音楽ライター。1956年大阪生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科卒業。予備校英語講師の傍ら、海外CDのライナノーツを翻訳および執筆。クラシック音楽を平易かつ的確に表現することで定評がある
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感想・レビュー
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かんたろー
6
前半が心理学者による作曲家の心理分析、後半が気分に合わせた楽曲の紹介。クラシック音楽は膨大で解説なしには入れない世界。だから様々な切り口で紹介され、それを糸口に挑んでいくのが正しい。でもこの本はちょっと散漫かな。後半の楽曲の紹介をメインにした方が良かったかな?2021/04/20
ユウユウ
5
聴く処方箋。色々聴いてみたくなる。2023/01/11
もっひぃ
5
筆者の専門は心理学。それ故、クラシックを心理学と結びつけて解説、推薦していた。例えばクレッチマーの三類型で作曲家を分類して、それに基づいて曲や作曲家紹介、みたいな。以前からクレッチマーの分類の仕方が気にくわない(血液型占いと変わらない気がする)のでそこは流し読みした。後半からは具体的な心理状態を挙げ、その時に誰の何を聴けばいいのか心理学に基づいて紹介している。そういうのはとても好き。2017/03/20
Shinya
4
心理学の観点から、音楽の心に及ぼす影響の話と、クラシック音楽の有名な作曲家たちをクレッチマーによる気質の3類型に従って分類。それぞれの性格からどんな時に聞く(効く)かおすすめされてる。 後半には、60の推薦曲、どんな時におすすめか、こちららにも見出しに書かれているので参考になる。 google play musicなどで曲を落としといておすすめ時に聞いてみたい。2017/05/07