内容説明
民族の違いを超えた愛とロマン。八歳の日本の少女が、戦争孤児として漢民族そして蒙古族の養父母に育てられる。草原の地で教師として理想に燃え、恋愛や友情・家族の愛に支えられ、しだいに中国の人々に受け入れられる。実兄の努力で日本の家族が見つかり、帰国するが、彼女にはなすすべもない空疎な日々が続く。やがて、草原の地で自分を待つ子供たちのもとへ決然として戻って行く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュースの素
6
あのドラマ「大地の子」の女性版だ。死んでも全く不思議でなかった境遇の中、親切な中国人に養われて教育も受けた繁子。 漢人と内モンゴル人の両方に養われた。モンゴルの大草原で数人の子供を教えたが 冬の吹雪の中で子供らを守ったのは壮絶だった。極寒の草原で子供を産み落とした事も。 日本の兄の計らいで祖国に帰るが 日本には居場所が無いと解り、中国に帰って行く。日本で何年も前、残留孤児として何度もニュースで報じられたが、同じ思いをした孤児たちがたくさんいた訳で、戦争は悲劇しか生まない。2017/02/03
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