内容説明
いま、世界のネットワークを駆けめぐるマネーのほとんどが金融工学を駆使して作られた仮想マネーであり、常に暴落の可能性をはらんでいる。世界同時株安のような負の連鎖が始まったとき、仮想マネーは行き場を求めて暴走する。人類はこれをいかに管理して世界金融恐慌を防げばよいのか。現代の金融が抱えるリスクの本質に迫る。
目次
1 巨額損失を出した花形トレーダーたち
2 地方自治体を破綻させたデリバティブ巨額損失
3 デリバティブを作って売る人、リスクを知らずに買わされる人
4 リスク管理を可能にするバックオフィス用ソフトウェア
5 国家財政破綻へ至ったロシア版「マネー革命」の真実
6 「夢のヘッジファンド」破綻の真相と救済劇
7 金融システム崩壊の悪夢・ブラックマンデーの一日
8 リスクを封じ込んだ破綻銀行買収の一〇日間
9 複雑系人工知能が描き出す市場崩壊のシナリオ
10 チューリップ投機が警告するリスク社会の未来
著者等紹介
相田洋[アイダユタカ]
1936年生まれ。早稲田大学法学部卒業。60年NHK入局。ディレクターとして「ある人生」「乗船名簿AR‐29」「石油・知られざる技術帝国」「核戦争後の地球」「自動車」「電子立国日本の自叙伝」「新・電子立国」「鼓の家」など数多くのドキュメンタリー番組を制作。イタリア賞グランプリ、テレビ大賞、芸術祭大賞、芸術選奨文部大臣賞、日本記者クラブ賞など数多くの大賞を受賞している。2000年、紫綬褒章を受章。慶応義塾大学環境情報学部教授を歴任。現在はドキュメンタリー作家として講演や執筆活動を行なっている
藤波重成[フジナミシゲナリ]
1966年生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。89年NHK入局。ディレクターとしてNHKスペシャル、ETV街道をゆく、その時歴史が動いた、などの番組制作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
より
Miyuki Yokoshima
thoma
dk