内容説明
農耕をもたず、定住もしていない「未開」の文化とされた縄文観を、三内丸山の発掘は大きく覆した。一五〇〇年におよぶ期間、存続した集落址から発見された膨大な遺物は、縄文「文化」と呼ぶにふさわしい緒特徴を明らかにした。考古学だけではなく、隣接諸科学から遺跡へのアプローチを示すとともに、遺跡を支えた市民たちの活動を綴る。
目次
三内丸山遺跡からの報告
縄文人の一生に関する考古学
縄紋集落の大きさとしくみ―縄紋都市説批判と東アジア社会の一部分としての三内丸山遺跡
民族考古学が復元する縄文社会
DNA分析でよむクリ栽培の可能性
三内丸山を支えた生態系
道具たちと海の道
縄文文化とは何だろうか―今消えようとしている縄文的なもの
三内丸山報道の現場から
三内丸山と市民たちのネットワーク
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