内容説明
モーツァルト、ゲーテ、ロートシルトから、グリム兄弟、シュリーマン、そしてトーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、ケストナーに至るまで―。一人称単数である「自分」を常に意識しながら、「自由人」としてのメッセージを伝えつづけた、個性もさまざまな九人の夢と生きかたをみる。
目次
モーツァルト―人間は楽しむもの
ゲーテ―人生の宿題をしよう
ロートシルト―時代を読む先見性
グリム兄弟―童話にこめたメッセージ
シュリーマン―夢みる少年が遺したもの
トーマス・マン―自分とは何者か
ヘルマン・ヘッセ―一人称単数の生き方
ケストナー―時代を記録した「おはなしおじさん」
著者等紹介
池内紀[イケウチオサム]
1940年、兵庫県生まれ。ドイツ文学者。東京大学大学院修士課程修了。神戸大学、東京都立大学助教授、東京大学教授を経て、現在は文筆業。主な著書に『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、訳書にゲーテ『ファウスト』(毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(日本翻訳文化賞)など多数
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