内容説明
20世紀後半に私たちの暮らしを大きく進歩させ、人類の歴史を塗り替えた様々なプロジェクトをテーマに、成功への軌跡、人間ドラマを描く。
目次
巨大台風から日本を守れ―富士山頂・男たちは命をかけた
窓際族が世界規格を作った―VHS・執念の逆転劇
友の死を越えて―青函トンネル・24年の大工事
ガンを探し出せ―完全国産・胃カメラ開発
世界を驚かせた一台の車―名社長と闘った若手社員たち
妻へ贈ったダイニングキッチン―勝負は一坪・住宅革命の秘密
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
218
ホンダの章辺りを読んだが、若手が台頭して本田宗一郎が引退を決断するところが哀愁をただよってるなぁと感じた。2016/07/10
James Hayashi
31
涙が滲み出てくるストーリー。昭和の日本の働く男たち。ガッツがあり夜を徹することも厭わない。新田次郎も関わった富士山頂レーダー(現在は気象衛星にとって変わられている)、ビクターは市場をリードするソニーに勝てないと見て互換性でマーケットを取るという素晴らしい決断。何人もの同僚を亡くした青函トンネル。胃カメラ、排ガス規制をクリアしたシビック。小さいながら主婦の人気を得たダイニングキッチンの6章。2020/02/16
あつお
13
日本の技術者たちが挑んだ熱き挑戦を描いた作品。 ①物語は、富士山に設置された巨大観測レーダーの建設を通じて、技術者たちの情熱を描いている。過酷な環境下での作業にも関わらず、彼らは一致団結し、巨大台風の観測を可能にした。②また、Hondaの技術者たちは、厳しい排ガス規制「マスキー法」に挑み、妥協せず新しいエンジンを開発した。③さらに、家庭のために開発されたキッチンも紹介され、技術は誰かを幸せにするためにあることを実感させる。技術者の熱意が伝わる心温まる作品である。2024/09/11
Humbaba
9
今まで誰も出来なかったことをやる.それは,成功すれば社会を変えることにつながる.ただし,社会を変えるほどの事を行うためには,それだけ多くの代償が必要になる.能力のある人間が,本気でそのことだけに取り組んで,初めて希望の光が見えてくる.2013/03/01
toupi
1
結果は成功って分かっているのだが、困難を乗り越える過程は面白い。2016/02/14