内容説明
同時多発テロの発生により、世界は「新しい戦争」の世紀に突入したのか?戦争の時代といわれた20世紀も、いっぽうでは平和を求める人びとの努力が着実に成果を遺した。地球市民の登場、女性解放運動の進展、情報通信技術の躍進など、グローバル化を推進したこの一〇〇年の諸相をグローバル・コミュニティ形成の一環と捉え、21世紀の平和実現の可能性を探る。
目次
第1編 地球市民の誕生(戦争と平和の二〇世紀;平和への模索;地球市民の訴え)
第2編 第三世界の国づくり(民族自決と世界秩序;第三世界の役割;革命と改革;アメリカの可能性)
第3編 普遍的人権思想の進展(人種・民族の対立と共存;文明の多様性―衝突か融合か;人権は普遍的原則か)
第4編 限りある地球に生きる(経済は平和の力となりうるか;自然環境と国際社会;NGOは何を変えるか;情報が市民をつなぐ;国境を越える人びと)
グローバル化とテロリズム
著者等紹介
入江昭[イリエアキラ]
1934年、東京生まれ。53年ハヴァフォード大学留学。61年ハーヴァード大学大学院歴史学博士課程修了。カリフォルニア大学助教授、シカゴ大学教授を経て、88年日本人で初めてアメリカ歴史学会会長に就任。89年よりハーヴァード大学歴史学部教授。吉野作造賞、吉田茂賞各受賞
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