内容説明
激変する現代社会において、人はこころの痛みを避け、忘れて、楽しく暮らしたいと考えがちだが、これは決して本質的な解決とはいえない。むしろ、その痛みとストレスに耐えきれず、こころの破綻を生ずる場合もある。このような状況に陥らないための解決の道を探っていくとともに、こころの痛みを乗り越えるためのメッセージを伝えていく。
目次
第１章 こころが痛むとき
第２章 自己愛人間のこころ
第３章 ストレスとの対峙
第４章 こころの痛みとの距離
第５章 罪の意識
第６章 母親のこころ
第７章 体の痛みとこころの病
第８章 ライフサイクルにおけるこころの課題
第９章 アイデンティティという視点
第１０章 こころの痛みの向こう側
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイスマン
19
日本はお互い助け合う「ムラ社会」であるが故に、生々しい自己愛はあくまで表に出さず、常に謙虚なくらいが丁度良い。 いわゆる「謙譲の美徳」だ。 •••との部分が特に印象に残った。 お互い助け合うという日本の国民性も、ここ10〜20年かなり毀損した感もあるが、それでも謙譲の美徳はある意味、自己満足でもいいと思う。2017/08/12
ワタナベ。
1
付箋だらけになってしまった。 第６章『母親のこころ』 第８章『ライフサイクルにおけるこころの課題』 が非常に面白かったです(．．)。 2013/11/30
鴎mya
1
こころの痛みについて色々な概要が書いてある。自分が感じているものの名称が分かって良かった。 1.「ヤマアラシのジレンマ」 2.「悲劇の人（トラジック・マン）」 3.「空の巣症候群」 4.「疫病利得」 5.「さよならばか」エトセトラ2011/03/26
ミランダ
0
こころの痛みというのは、単純で明白なものじゃないから、自分自身がどんな心の痛みを抱えてるかさえ分からない時もある。だからといってそれを放置したままだと生きづらい世の中だって思い込んじゃうから、自分の心の痛みの本当の原因を自分の中で理解し、向き合う事が大切なんだなーって思った。でもただその感情に身を委ねて自暴自棄になるんじゃなくて、その感情に耐える事ができる術を見つける事が、自分の生きやすい世の中につながるんだなーっておもった。2012/05/11
ケンショー
0
よみました2008/06/27
