内容説明
私たちはなぜ迷い、そして悩むのか。この問いかけに対して、仏典は愚かな凡夫を救おうとした仏たちの導きを述べている。しかし、仏典は決して悟りへの難しい道を教えているわけではない。仏教の基本的教理である四つの真理(苦・集・滅・道)=四諦を骨格に、現代人が抱えている心の悩みをときほぐし、無限の広がりを持つブッダの教えをわかりやすく解説する。
目次
はじめに 釈尊の教え・四つの真理
第1章 世間は燃えている
第2章 因果に私なし
第3章 無明の酒に酔う
第4章 浮き世は夢のごとし
第5章 解脱は一味なり
第6章 世間は心の産物
第7章 この身は不浄の皮袋
第8章 仏も昔は凡夫なり
第9章 垢も身のうち
第10章 薬もすぎれば毒となる
第11章 情けは人の為ならず
第12章 ひたすらゆだねる