出版社内容情報
大人と子どもの断絶は、学ぶ側、それを済ませた側という意識から生じることが多い。子どもたちのかけがえのない能力や個性を引き出すためには、子どもと大人の係わり方を根本的に問い直さなければならない。著者自身の体験をもとに生きることについて語る。
内容説明
大人と子どもの断絶は、あなたは学ぶ側、わたしは、もうそれを済ませた側なんだという意識から生じる場合が多い。子どもたちのもつ、かけがえのない能力や個性を引き出するためには、子どもと大人の係わり方をもう一度、根本的に問い直さなければならない。人間の「優しさ」や「きびしさ」を問い続けてきた作家、灰谷健次郎が、自身の体験をもとに、子どもについて、人間について、そして生きることについて語る。
目次
子どもに教わったこと(「きりん」との出会い;子どもを計るものさしはない;不思議な糸;子どもの優しさ;鈍行列車のような人生を選びたい;教室の中の子ども;ことばの向こうにあるもの;子どもは小さな巨人;林竹二先生とわたし;はじめて教室でしゃべった子;優しいということはきびしいということ;今なお、戦争を学びつづける子どもたち)
対談 灰谷健次郎&石坂啓
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のてぃお
1
この本を読んで、同じ答え、一つの答えを見つける事が教育の最終目標ではないと訴える、著者の気持ちが伝わります。自分もまた、同じような視点で、子供達に接して行ければと感じました。2011/02/18
Misha
0
市立図書館で借りています。この本を借りた理由は、教育とは何かを色々な視点から考えたかったからです。灰谷健次郎さんは、教師をしていましたので、現場を知っています。特に私が心に残ったのは、万引きをした少女とのエピソードです。2013/02/07
ぽっこ
0
灰谷さんのこどもに対する姿勢がいいなあ2012/09/21